真珠の養殖ってどうやってするの?

真珠の養殖ってどうやってするのでしょうか?

「あこや貝の体に核を入れて養殖する。」

半分だけ正解です。
あこや貝の体の中に核を入れるだけでは真珠はできません。
ただ、貝の体の中に核を入れるだけで真珠ができるなら、御木本幸吉さんの発明は世紀の大発明とまでいわれなかったでしょう。
ではどうするのでしょうか?

貝の体に核を入れるのですが、肝心なのは、その核と一緒に外套膜の一部を切り取り、それをくっつけて入れるのです。
この外套膜という組織は、貝殻を作り出す部分です。
この組織は時間がたつにつれ、核を包み込むように成長します。
そして、やがて、核を包み込み、真珠層を分泌するのです。

あこや貝の場合、1〜2年ほどで美しい真珠ができあがるのです。
もちろんすべて美しい真珠ができるのではなく、宝飾用として流通するのはほんのごく一部です。

ところで、あこや貝以外の貝では真珠はできないのでしょうか?
そんなことはありません。
代表的なところでは、黒真珠をつくる黒蝶貝、南洋真珠をつくる白蝶貝、淡水真珠をつくるイケチョウ貝など様々な貝から養殖真珠はつくられます。

以前、出張先であるアワビ加工の工場の社長さんと話す機会がありました。
その社長さんはなんとアワビから捕れた真珠をコレクションしていました。
みせていただいたのですが、天然物だけに形は不揃いでしたが立派な真珠でした。なかなか美しいものです。デジタルカメラを持っていかなかったことを悔やんでしまいます。

 

黒真珠

真珠の写真って難しいですね。
なかなかきれいに撮れません。
他の宝石の写真もへたくそですが・・・。

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