「パパラチャ」とはスリランカの言葉で「蓮の花」を意味します。
独特の色の宝石で、石の種類としてはコランダムです。
オレンジがかったピンク色とでも言いましょうか?とっても美しい色です。
ただ、この色というのがくせ者です。
ピンクサファイヤとパパラチャの区別はどのようにつけるのでしょうか?
それは色で判断するわけです。
ダイヤの項でも書きましたが、色の判断とは難しいものです。ダイヤのカラーグレードはつけ石というサンプルの石と照らし合わせてどの色に近いかで判断しますが、色石の判断はもっと難しいものです。
ある鑑定士の判断ではパパラチャと鑑別され、別の鑑定士ではピンクサファイヤと鑑別されたと言うことなど日常茶飯事です。
ピンクサファイヤとパパラチャでは当然の事ながら、パパラチャの方が高価であることが多いので、どちらに鑑別されるかは大きな問題です。
自社の商品を自社の鑑定士が鑑別する場合と、鑑別専門の会社に鑑別を依頼する場合とではその判断が変わってくることもあります。
また、鑑別専門の会社であってもいい加減(失礼!)なところと厳しいところとありますので、どこの鑑別書が添付されるのかによって価値観は大きく違ってきます。