「好きな仕事」の話のつづき
- 2006/01/01 05:03
- カテゴリー:価値観
Sun, 08 May 2005 20:41:02 +0900
先日の話には、いくつかご返信をいただいたので、続きを。
例えば「仕事の速い人」って、どんな人でしょう。
物理的に仕事の処理能力が速いのかというと、必ずしもそればかりではない。
この場合のポイントは仕事の処理能力だけでなく「仕事の優先順位が的確」ということの方が大きな問題なのです。
朝、今日やる仕事を一覧して、「すぐにやらねば」「午前中にやらねば」「今日中にやらねば」「急ぎではないが重要だ」の4つに分ける。
この分け方が的確で、かつ、処理能力が早い人が「仕事の速い人」になるわけです。(途中で飛び込んだ仕事も同様に考え分類する。)
だから、処理能力ばかりにこだわっても「仕事の速い人」という評価を得ることは難しい。
これと同じ話なんですよね。
仕事をいかに早く終わらせるかにこだわるのではなく、物事の本質を見る必要があるということが言いたいのです。
複数の方からもらった返信に「仕事で使うスキルをアップするために資格を取得することを考えている」というものがありました。
これも同じことなのです。(私も今、資格の勉強をしていますが。。。)
もちろん資格をとること自体は悪いことではない。
しかし、資格を取る事と仕事をする事は別のことであるというのを、認識せねばならない。
仕事ができる人が資格に受かるか?というと、それはそうではない。
確かに転職などには有利になるかもしれないけれど、本当にその業界で一流と言われている企業は、最低限の知識の保証程度のものとしか見ない。
実際に「華々しい職歴と数々の資格」を持った新入社員と接しても、履歴書は立派なのだが本当に同じ人物か?と疑うようなケースも、ままある。
だから、こないだのメールで言いたかったのは、「表面や入口ばかり見ずに、総合的な仕事力をつける」ことがやりたい事を任せてもらえる最短の方法ではないか?ということを言いたかったのです。(「表面や入口」とは資格であったり、履歴書に書けるような部分のこと。)
では「仕事が速い」ではなく「できる奴」とはどんな人でしょう?
本当に仕事ができる人というのは、仕事の処理能力ばかりではなく、他人の役に立つ人である事を認識している人でしょう。
芸術家のように自己完結する職業はその限りではないでしょうけども、その他のほとんどの職業では、感謝する人がいて、初めて仕事の成果となるのです。
それを、常に考えながら仕事をしている人が、他人からは「できる奴」という評価を受けられる人だと思います。
「一緒に仕事をして助かった」イコール「彼はできる奴だ」ではないでしょうか?