蟻の王国のキリギリス
- 2006/01/01 03:08
- カテゴリー:経済
Sat, 16 Aug 2003 22:51:59
突然ですが、北回帰線と南回帰線の間には先進国はほとんどありません。
何ででしょう。
暖かい国だからでしょう。
暖かい土地に住んでいれば、それほど働かなくても困りませんから。
木に登ればマンゴーやパパイヤがあり、釣り糸をたらせば魚が釣れる。
腰巻一枚で過ごせるほど暖かければ衣類にも金がかからない。
それに引きかえ、亜寒帯の国では暖かいうちに冬のための食糧や衣服を整えておかないと寒い冬の間に凍死してしまう。(あるいは飢え死に?)
つまり、今日食べる分だけを獲っていたのでは足りないわけです。
食べきれないほど獲って、保存食にする。
一度、貯める喜びを覚えるとそれはだんだんエスカレートしていく。(単に所有する喜びや他人より多く持つことによる優越感など。)
そして一部の人は必要以上に働くようになっていく。
そんな亜熱帯の国々と亜寒帯の国々の間にある温帯の国、日本。
戦後すぐの頃は喰うにも大変な時代。
それからだんだん経済的には豊かになって、今ではこの国に住んでいれば「ぼさっ」としていても凍死したり飢え死にしたりすることがなくなってきた。
水が低いところに流れるように人も楽な方に流れる。
そして、この蟻の国はキリギリスが幅を広げるようになってきました。
これがこのまま進んでいくと?
しかし蟻のようにただ単に汗をかいて働くだけでは駄目な世の中になっていくでしょう。(頭を使った蟻でないと・・・。)
するとやっぱり、貧富の差が激しい国にだんだんなっていくのでしょう。