どや、香港へ行かへんか?
- 2006/01/01 05:03
- カテゴリー:お金の話
Thu, 05 May 2005 21:54:47
最近、経済雑誌などでもよく目にする「中国元」という文字。
なぜ、注目を浴びているのでしょう?
この中国元、現在は固定相場制となっています。昔のUS$1=360円の頃の日本円のように米ドルに相場が固定されているのです。
WTOにも加盟し、世界の表舞台に出てきた中国の通貨がいずれ為替相場制に移行せざるを得ない状況になるのは当然です。
また、為替相場制に移行する前段階としては中国元の切り上げが行われることは、ほぼ確実と見られています。
なんででしょう?
中国人民元はUS$1=8.3元に固定されているのですが、このレートは中国の今の国力から考えると低すぎるといわれています。
その被害を受けている最大の国は、アメリカ、そして、日本です。
アメリカの貿易赤字の大きな要因となっているのは他ならぬ中国ですし、日本のデフレの大きな原因となっているのは(というか、世界デフレの原因は)明らかに中国です。
国力に見合わぬ通貨レートに固定することによって、それは強力な輸出力につながっているのです。
これは昔の日本とアメリカとの関係でも同じような状況があったので、それを例にとって考えてみましょう。
1本10円の三菱鉛筆があるとします。
この、火を噴く鉛筆をアメリカへ輸出するとします。
(あー鉛筆は自動車ではないので三菱製でも火は噴きませんが、、、たぶん。)
US$1=\360の固定為替相場であれば、US$1で36本の鉛筆を輸出することができます。このとき、アメリカの物価では、どう考えても1本あたり10¢(セント)はするとしたら、どうでしょう?
自国ではUS$1で10本しか作れない鉛筆が日本からはUS$1で36本の安さ。
これなら品質さえ、良ければ売れまくるはずです。
(書いている途中で燃え上がる鉛筆では売れませんが。。。しつこい。。)
こんな状態が続くと、アメリカ政府も日本政府に圧力をかけ(外圧ですねー)
円の切り上げを迫ってくる。
そんな経緯があり、しゃーないのでUS$1=\240としよーか、という話になる。
それでも鉛筆はアメリカの自国製品がUS$1で10本なのに対して日本製は24本も買える。(んー、まだ安い!)
そして、街は日本製品に席巻されていくという寸法です。
この日本を中国に、アメリカを日本に当てはめると、最近のデフレの原因が見えてきます。
最終的には日本円は固定相場から変動相場に移行せざるを得なくなります。
(でないと、貿易相手国が黙っていないので、しかたがない。)
そして、US$1=\110だの\120位で計算すると、鉛筆なんぞは日本で作ってもアメリカで作っても同じ金額だったりする。
このあたりは物価が絡んでくるからなんともいえませんが「神の見えざる手」で為替が動くなら、国力に見合ったところに落ち着くはずです。
と、まぁ、そんな話。
国力に見合った為替というと、今の中国は1/3とか1/5とか言われている。
少なく見積もって半分としても為替が正常なレートになると倍になる計算。
あーた、金利ゼロでも倍でっせ。うっしっし。
(US$1=\240だったのが、US$1=\120になったのと同じ計算です。)
っつーことで、今月下旬に「シンセン」(センという字は文字化けする)
に行って中国元口座なんぞを開いてこようかな、と、思っているのです。
誰か一緒に行きません?(泊まりは重慶マンションあたりですが。。。)
中国元は現在、管理通貨のため国外への持ち出しが著しく制限されています。
そのため、海外では両替できませんし、外国から中国元口座を開くことすらできません。(香港ID保持者を除く。って、そら、香港人じゃ。)
が、しかし、パスポートさえあれば外国人でも中国国内では口座を開くことができるので、自由化される前においしい思いをしよう!という話です。
(おいしいといっても上海ガニはこの時期食べられまへん。)
ただ、おいしい話には落とし穴があったりするので、何があるかわかりません。
自国民を平気で戦車で踏み潰す国ですから、外国人の銀行口座の凍結なんていとも簡単にやるかもしれませんし、そうなったらただの紙屑になってしまうかもしれません。
以前お伝えした「100%確実に儲ける投資法」の逆であることは確実ですし。
(僕の逆張りをしろ!という話ですね。。。)
ま、博打好きにはたまりませんが。ふふふ。
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あ、タネ明かしちゃった。。。