正義って何だろう?「バンデラス ウクライナの英雄」
- 2022/03/02 22:40
- カテゴリー:価値観
ミンスク合意後も続くウクライナの内戦の一場面を描いた映画です。
親ロシアの分離派とウクライナ政府軍の対立の中、同じ村で育った男達が政府軍側と分離派側に別れ敵と味方で再会する。
それぞれの信念や、村社会、経済環境、報道など、さまざまな理由で、それぞれの立場に分かれる。
政府軍の兵士の会話。
「村は敵だらけだぞ」
「いや、彼らはテレビに毒された同胞だ」
という会話が、最近の戦争はドンパチ始める前の情報戦からすでに始まっていることをよく表している。
実際の虐殺。
諜報活動による偽の虐殺。
疑心暗鬼。
騙しあい。
裏切り。
物語は続く。
現実は、ウクライナという国に、悪の権化のロシア軍が侵略したという単純な話ではない。
もちろんここ数週間のロシア軍によるウクライナ侵攻は決して正当化される話ではない。
しかし、現地の人々にとって、それぞれの立場での正義があり、信念がある。
バイデン大統領が言うような、単純な勧善懲悪物語ではない。
今日も日本のテレビでは、米国の報道の受売りを、識者と言われる人達がしたり顔で垂れ流している。
いまだに、この国の世論は、新聞やテレビなどのオールドメディアが作り上げている。
それが現実なんだよなぁ。
「お前は何人だ?」
「ウクライナ人」
「ウクライナ人なんて存在しない。ベラルーシ人もバルト人もいない。」
「皆、スラブ人だ。同じ民族だ。」
僕は右とか左とか、そんなことを言っているのではありません。
意見が違うことはよくあること。それはどうでもよい。
私利私欲を正義だと偽る人達が、大嫌いです。
特に、それが影響力のある立場に付いているのは許せない。