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命のともしび

  • 2006/01/28 02:43
  • カテゴリー:価値観

Date: Sat, 28 Jan 2006 02:43:55 +0900

今朝9時ちょっと前の東京駅での出来事です。
(日付が変ったので昨日ですが。)

東京駅のプラットホームの階段を下り、キオスクなどの並ぶ構内地下道を歩いていると、片隅に警察官が3人うずくまっている。
なんだろうと歩みを緩め、目を向けると、どうやら警官の一人は倒れているおじさんに心臓マッサージをしている。
もう一人は人工呼吸を施しており、3人目は無線でなにやら話をしている。(救急隊の要請かな?)

でも、なんだか違和感を感じて周囲をしばし観察。。。

違和感というのは、こんな状況ならば、野次馬が集まって人垣ができてもおかしくないと思うのですが、誰も彼もチラッと見て、そのまま立ち去っていく。(1分間に数百人が通る場所です。)

その冷たい空気が違和感の元でした。
野次馬として覗き込むのが暖かいと言うわけではありませんが、人一人が死ぬか生きるかという状況で、大の男が3人がかりで魂をどうにかこちらの世界に呼び戻そうと必至になっている傍らを、コツコツという足音だけを残し、皆、通り過ぎていく。。。

何でだろう。
東京という土地柄、と言ってしまえばそれまでかもしれません。
今や、古くからの下町は少なくなり、日本各地から集まって来た人達の集合住宅がほとんど、となった街ではコミュニケーションは希薄となっていく。
でもそんなことは、数十年前から起きていたわけで、そんな理由では無いのでは?という更なる疑問。

どうなんでしょう?
余裕が無いのかな?

携帯電話やインターネットの普及によって、生活スタイルや仕事のやり方自体が変ってきている。
以前なら、タイムカードを押して会社を出てしまえば仕事からはほぼ完全に解放されたかもしれない。
自宅の電話で呼び出されると言うのはよっぽどの状況で、医者等を除けば、ほとんどの業種でそれほどの事はあまりなかったのではないだろうか。
固定電話よりも、より気分的にかけやすい携帯電話での呼び出しにしても、よっぽどのことがないと、普通は無いだろうし。

しかし、曲者はインターネットメール。(便利な分、曲者。)このメールは様々な仕事でも活用されている。
携帯電話に仕事のメールの転送なども簡単にできてしまうため、知らなければ翌営業日に対応していたことも、知ってしまったが故に、休日出勤などということもあるのでは無いだろうか。(むしろ、出勤せずとも自宅からメール等を使って仕事ができてしまうので、よりタチが悪い。)
「自宅なんかで仕事のメールを見なければいいじゃん」という話ではあるのですが、知ってしまったら対応せざるを得ないということもあります。(今、その仕事を片付けてしまった方が翌週の自分のためになるのなら、なおさらですよね?)

医者が自宅で「死にそうな患者のヘルプを求める他の病院からのメール」を見てしまったら、対応せざるを得ないという気持ちになる人が多いと思う。
私などでもメールを見てしまったから、休日でも対応してしまうということがある。
私の仕事は人の命には直接関係ないので、そのまま「翌営業日に対応」でも構わないのだが、状況が悪化するのが目に見えている場合はどうでしょう。
今対応すればそれほど大事にならないかもしれないが、翌営業日までそのまま放置しておいたら、相当なエネルギーが必要になりそうな場合ってありますよね?
いくら休みでも、チョコッとの仕事で済むならやっておこうかな、などと思ってしまうのです。

はてさて、長々と書いてきましたが、仕事のスタイルが変ることによって、仕事のスピードは早くなり、一人ひとりの守備範囲も広がり、責任も増加している。
そんな社会構造が人々を疲弊させているのかな?と思うのです。

疲れていても必死な毎日を送っていたなら、すぐ傍らで人の命のともしびが消えていこうと、直接自分に関係ない人で、しかも、警察官がきちんと対応しているなら、自分には関係ない、という気持ちになるのでは無いだろうか、などと考えたのでした。

この時代変化を、ただのストレス社会にしないためにはどういう仕事のやり方、考え方が自分にあっているのか?をよーく考える必要があるのかな?などと思うのです。
自分が疲弊、磨耗しないための方法論を、ですね。

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ホリエモン逮捕

  • 2006/01/24 02:19
  • カテゴリー:価値観

とうとうライブドアの堀江社長が逮捕されたそうです。
もし、あなたがライブドア傘下の会社の社員であったらどうするでしょう?

度重なる企業買収で傘下の企業は様々な業種に及んでおり、あながちあり得ない話でもないですよね?
(消費者金融からマンション販売会社、下着の通販会社などもライブドア傘下ですし。)
好むと好まざるに係わらず、自分の関係する会社のM&Aは起きる可能性があります。
しかし、その本体の会社がおかしな事になったら。。。
(東証はライブドアを監理ポストに置く事を決めたそうです。)

負債を抱えて倒産というケースならあらかじめ社員にとっても覚悟があると思いますが粉飾決算などの話であると、経営幹部ならともかく一般社員にとっては寝耳に水となる可能性が高い。
ましてや傘下のグループ企業であれば、経営陣すら聞かされていないことがほとんど。

ま、そのままグループ企業全てが倒産というケースはほとんどなく、大規模なリストラクチャリング(首切りという意味ではなく本来の意味での「再構築」)が行われるわけです。
そんな時、あなたがその会社の社員だったらどうするでしょう?

1.じっと見守る
2.チャンスとばかり奮起する
3.見切りをつけて辞める

選択肢はだいたいこんなところでしょうか。
(ここから先は、科学的根拠のない戯言です。斜め読みしてください。)

さて、実際には起こってみないと何が結果として正解だったのかは、わかりません。
でも、一般的な傾向というのはあるだろうし、合理的に考えた確率の高い回答もあるのかもしれません。。
根拠もない経験則ですが、おそらく1を選ぶ人が一番多いのではないでしょうか。
「運を天に任せて」というのは言い過ぎですが、状況を見ながら「いける」と思ったら積極的に転じようかな、と思っているという人。

選びやすい選択肢ではありますが、この「いける」というのは具体的にどういう状況なのでしょう。
この、自分にとって「いける」という状況が、具体的に絵として頭に描けない場合は、「様子を見る」というよりも「待ちの姿勢」であるといえます。

多くの場合、ただ待っている人には大きなチャンスは降ってきません。
チャンスを掴む側の立場で考えるとわかりづらいですが、チャンスを与える側の立場に立って考えてみましょう。
(相手の立場で考えるのはセオリーですね。)

あなたはこの企業の再建を請け負った経営者です。
何をするかといえば、最初にこの企業の得手不得手を理解する。
(他社への優位性とか、業界でのポジションとか。)
そして、採算性の高い、あるいは将来性のある事業に人材を集中し、採算性の低い、あるいは将来性の薄い事業から撤退していく。
徹底的に無駄を省きスリム化し、人モノ金を強化部門に集中していく。
教科書通りだとこんなところでしょうか。

しかし、再建するのに最も重要なのは「人材の発掘」と「モチベート」だと私は思います。
数々の不採算リゾートの再生を実現している星野リゾートの社長もこの部分を重要視して成功している経営者のひとりです。
社員が変らねば会社は変わらない。
社員が変ると会社が変る。
企業は人なりとは良く言ったものです。

さて、話は戻り、あなたが再建を任された会社で人材発掘をします。
その時に先程の1.2.3.の選択肢のどの選択をする人を重要視しますか?
それが、恐らく最大公約数の回答でしょう。
辞めていく人にはチャンスを与え様がありませんが、じっと待っている人と、何かに奮起して前に進んでいる人との比較なら、答えは言うまでもありません。
まず、突き進もうとしている人を集めてから、それ以外の人を巻き込んでいく。
チャンスは大きいものや良いモノから売れていきます。
そして、後から参加する人はその売れ残りを掴んでいくわけです。
つまり、様子を見ながら待っていてもおいしいチャンスというのは降ってこないわけですね。

なんて考えるのですが、冒頭のライブドア。
以前はオンザエッヂという社名でした。
私が宝石業界からIT業界に転職したのが35歳の時。
今の仕事に就く直前、オンザエッヂの採用2次面接を受けていました。
当時の面接官の名前は忘れましたが「ずいぶんと若い部長さんだな」と思った覚えがあります。
私は最初に内定をもらった会社に入社するつもりでしたが、残念ながらオンザエッヂからは不採用の通知が送られてきたのでした。
(その次に面接を受けた会社に採用されました。)
もし、あの時、オンザエッヂに採用されていたら。。。

恐らく今と同様に、一所懸命、あの会社で働いていたことでしょう。
(よかったー。不採用で。ははは。)

人生において努力の占める割合は多いものの、偶然の重なりの上に成り立っているものでもあるのだなぁ、などと思う今日この頃です。

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東証とライブドア

ライブドアの粉飾決算を発端に東京証券取引所はえらい事になっていますね。
最も恥ずべきは東証のシステムのしょぼさ、です。
400万件を超える取引が発生した場合、システムのキャパシティーを超える為、取引を停止するとのこと。
インドの証券取引所では1000万件程度の取引ができるキャパがあるとのことで、それと比較しても能力は半分以下。

世界中の人から見たら東証なんていうのはいくつもある取引所の内の一つです。
大暴落などの緊急事態があった際に、自分の財産の保護を考えたら、システム的な問題で売買停止されるような市場に自分の財産を預けようとは思わないでしょう。
小泉首相にしても以前「2008年までに海外からの直接投資残高を現在の2倍の13兆円程度にふやす」等と言っていましたが、まったく逆の方向に進んでいますね。

東証にはどこまでその自覚があるのか?
恥ずかしいと思ったのは昨日、各証券会社へ出した「できるだけ取引をまとめて欲しい」との依頼。
これって、身近な例でいえば大規模スーパーで「レジの数が足りないので買い物は近所の人とまとめてしてね」というのと同じ事。
(あーはずかし。)

措置自体は仕方がないけど、記者会見などを見る限りでは、東証の社長?
(あのおでこに複雑なしわがあるおじいちゃん)は事の重大さを理解しているようには思えない。そこがもの凄く、不安感を煽ってしまう。

それはそうと、ライブドア。
粉飾決算疑惑が報じられて大暴落。
当のライブドアはともかく、IT関連の企業が軒並み売られた。

ライブドアって、IT関連とされていますが、実態はどうなのでしょう。
去年の12月のデータでは時価総額7512億円でした。
収益は100億近いとの公表。(粉飾かもしれませんが。)
言いたいはこの中身。

100億近い収益の内、その8割以上が買収した消費者金融と弥生会計で上げたものです。
インターネットのポータルサイトとしての収益は、収益全体のたったの3%程度でしかない。
これって、ジャンルで言ったら「貸金業」じゃないの?
(武富士とかアコムとかが会計ソフトを売っているのと同じじゃん。)

そういう意味では、IT関連として値を下げた他の企業にしてみると、とばっちりでしかないかも知れないですね。

昔はアダルトのポータルとして活躍していたライブドア。
もし、粉飾決算がそのとおりなら、万事休すかな。
(高い株価を維持する事で成り立っている企業なので、上場廃止されたら生き残るのは非常に困難。)

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賄賂が少なかったから捕まったのか?(中国の贈賄容疑)

Fri, 1 Jun 2001 22:42:28 +0900

三井物産の契約社員と法人が中国で贈賄の容疑で起訴されたとか。
おどろきです。

世界中の発展途上国や社会主義国で活動する組織が、ある程度の規模の事業をする場合、賄賂をまったく使わないで成り立っているところがどれほどあるでしょうか?
貰う側も当然、贈る側も当然といったところがほとんどでしょう。
賄賂のない国なんて、一部の先進国だけです。
アフリカのほとんどの国、アジアのほとんどの国、南米のほとんどの国、東ヨーロッパ諸国の一部の国ではそれが実態ではないでしょうか。

みんながやっているからいいとか言ってるわけではありません。
良い悪いの問題ではなく、中国はどうしたのだろう?と思ったもので・・・。
日本の企業だからあえて起訴したのだろうか?中国内部での勢力争いが原因?中国という国自体が変りつつある?(←これはありませんね。)

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宮崎さんちのつとむ君

宮崎勤被告の死刑がようやく最高裁で確定したそうですね。
18年前の事件ですが、覚えている方も多いと思います。
当時は今ほど変態やキチガイが多くなかったので非常に衝撃的な事件だったと思います。

小学生の女の子を狙った猥褻目的の連続誘拐殺人事件。
4人の幼い命を奪った宮崎は殺害した後、遺体をばらばらに切り刻み、あちこちに捨てた。
(一部遺体は遺族に送りつけたものもある)
取調べの中では「殺害した子供の両手を食べた」とも供述した。

そんな宮崎の死刑判決がようやく確定したのでした。

遺族にとっては気の遠くなるほどの長い年月であったことは容易に想像でき、この国の司法のあり方についても、考えさせられる事件だと思います。
司法のあり方というものは、国の社会秩序に大きく影響を与える問題です。(特に刑事事件は治安維持に大きく影響します。)

今回、長い長い裁判の中で最も審議されたのは「責任能力の有無」についてでした。
何故?や、どうやって?等よりも、正常か異常かの判断の繰り返しを16年もの間、繰り返してきた。(んな、あほな。)

刑事事件の裁判において、最も重要なのは、何をしたのか?が重要であり、行った事に対して今どう考えているのか?が重要な事だと、私は思います。

この国の法律ではキチガイの犯罪行為を罰することができない。
精神異常者の犯罪行為を罰することができないのなら、国民全員を定期的に精神異常者ではないかのチェックを義務付けるべき?!で、ないと私は怖くてこの国に住んでいれられない。
たまたま宮崎勤や松本智津夫が隣に住んでいるかもしれませんから。

最終的に死刑判決が確定したが、たしか現在の法務大臣は就任の時に「私の任期中は死刑の執行のハンコは押しません」と言っていたような気がする。。。(私の記憶が確かならば。。。。。)

ま、死刑囚はいつ執行されるか?という恐怖と毎日戦っている訳でその恐怖が長引けば長いだけ罪に対する償いにもなるのかもしれませんが。(死刑囚には執行の日付を事前には教えないらしいです。
だから、朝、コツコツという足音が自分の扉の前で停まらないことを祈り毎日を過ごす、とかという話を聞いたことがあります。)

ただ、宮崎の場合は判決を聞いた後も「何かの間違いだ」とつぶやき空想の中で生きているようなので、上記のような恐怖とは、縁が無いようなので性質が悪い。
ということで、一日も早い刑の執行を望みます。

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あなたは和の人、洋の人?

  • 2006/01/01 05:10
  • カテゴリー:価値観

最近なんだか腹の調子が悪い。
ま、昔から私を知っている人にとっては、「そんなもん、今に始まった事ではないだろっ!」と言う話ではありますが。

かれこれ15年程前にインドから帰国後、1週間の隔離病棟入院以来、10年程の間は「いいうんち」を見るコトが稀でした。
(「いいうんち」とはソーセージ状の形で、水に沈み、色合い程よく、ずっしりとした質感が優れたうんち。反対に「良くないうんち」とは水状のうんちや、固体であっても水に浮いてしまうようなスカスカのうんちの事を言うのだ。)

ここ数年くらい割と調子が良いと思っていたものの、最近また調子が悪い。
朝食事をするとそのままトイレへ。
昼御飯を食べるとそのままトイレへ。
良くないうんちなのはわかるのだが、しかし、何かが違う。

何だろう?
何が違うのだろう?と考え続けて、ふと気付いたのが「うんちを直接見ていない」という事実。
10年以上前の私の周りには和式トイレが多かったのですが、その後、洋式トイレばかりになっています。
これが大きな原因でうんちを直接見る機会が減ってしまった。

和式であれば底面積が広く深さが浅いので上にペーパーを捨てても色や形の確認ができるのですが、様式だと底面積が狭く深い。
そのため、ペーパーをのせてしまうと見えなくなってしまうのです。
それ以前の話として、水の中にすることになるので、よく見えない。

今日の奴は「いい奴」なのか「よくない奴」なのか?
「良くない奴」なら、どれ位の程度で良くないのだろうか?

以前なら「やべ、血が混じってる」とか「あー真っ黒だ、また胃潰瘍かな」とか「とうもろこしがそのまんま、もっとよく噛んで食べなきゃ」などと健康状態が見えたものですが、最近は全然わからない。
拭いた紙についたもので判断するだけなのだが、ウォシュレットだと、それすら見えない。(汚いなんて言わないでね。そもそも人間なんていうのは、ゲロとうんちのまわりにまとわりつく肉片に過ぎないのよ。。。)

でもねー、洋式に慣れてしまうと和式はつらいのねー。
足は痺れるし、お腹はきついし(単にお腹が出てるだけ)ゆっくりできない。
まー、洋式はお尻で蓋をしているので臭いが広がらないという利点もあるし。

で、あなたは洋式派?
それとも和式派?

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日本の地価はもう上がらない

Date: Mon, 17 Oct 2005 07:53:51 +0900

最近、街を歩いていると「テナント募集」とか「空部屋あります」の看板をよく見るような気がします。

調べて見ると2005年現在、660万戸の住宅が空家になっているそうな。
全国の世帯数から計算すると、なんと9軒に1軒が空家なのです。(不景気だから?いやいや、そんな簡単な話では、なさそうです。)

それなのに、新聞などでも報道されているとおり(というか、新聞の広告をみると、そんな状況は一目瞭然)新築マンションラッシュですね。
片や大量に在庫が余り、片や新築物件を大量に着工し供給している。

バブル後の「失われた10年」と言われている時期に企業や工場の倒産などで土地の持ち主が変わってきている。
なかでも工場の閉鎖や海外への移転などの動きでまとまった土地が売りに出される機会が増えている。
こういった土地が以前の1/3とか、場所によっては1/10といった値段で売りに出されることによって、マンションなどの大規模開発がしやすい環境が整ってきているのだ。

首都圏で言えば新築マンションの着工件数は、過去5年間ずっとバブル期の倍以上を推移している。(戸建て住宅も倍以上の数字なのだ。)
こりゃ、凄い供給量だ。(ま、開発業者も走りつづけないとならない経営構造があるのだが。)

その背景にあるのは、異常な低金利が続いていることが一つの原因だろう。
住宅等の多額の借り入れを伴うことが多い市場は低金利だと活性化される。

2000万円を25年返済で借りると、金利が2.5%なら月々89.720_だが、5.0%だと116.920_になる。
頭金なしでも9万円なら家賃より安いですよ、などというキャチフレーズが生まれるわけだ。
(以前のように7.5%程度の借り入れ金利で計算すると、147.800_の支払いになるのだから低金利時代は割安感がある。実際には金利以外にも、修繕費や固定資産税も加算せねば賃貸との比較にはならないし、2.5%の25年固定金利ではないだろうから、そうはいかないのだが。ま、そんな話は今回の話題とは別なので、いずれの機会に。。。)

それに加えて「以前の1/3の金額です」などと言われると、めちゃ安!って感じもする。(しかし以前のって、バブルの異常な高値と比べても何の意味もないのだが。)
だから、バブルの頃の倍ほどの供給量が、なんとか支えられているわけだ。

統計によると、2006年には日本の人口はピークを迎え、減少に転じる。
人口減では、当然、長期的に住宅需要は減るわけだが、その上、少子高齢化の社会では、住宅需要と共にオフィス需要も減っていく。
オフィスや工場などの需要もますます賃金や物価の安い海外へ移転していく。
インターネットの普及などでは企業活動も効率化が図られ、これまでのように大勢の人間がひとつの場所で仕事をする必要もなくなっていく。
挙句の果てに、あと数年すると団塊の世代は定年を迎えるし。
これによって、大幅に就業人口の低下が進んでいくわけだ。

これらを考えると「不動産デフレ」は、かなり長い期間に渡って続くということが、容易に考えられる。(人口減による長期的需要の低下&ここ数年の大量供給)
つまり、この国の地価が再び上がることはない!(んー場所にもよるかな。でも一部の超便利な土地以外は上がらない。)

家賃相場などのキャッシュフローを考えた金額が適正だとすると、一部の中古不動産市場を除いて適正価格と言えるものは少ない。(利回り計算をしてマイナスになるような金額が適正とは思えない)
それを考えると、今なお、割高な値段でとどまっている新築マンションは金利が反転したら暴落するだろう。(単純利回りでも赤字がほとんど)
異常な低金利で買い支えられている今でさえ、需要に陰りが見えてきているのだから、なおさらだ。

こんな状況でじゃんじゃんマンションやらビル建ててしまって、この国は本当に大丈夫なのだろうか?
今でさえ、9軒に1軒が空家だと言うのに、この調子で開発を続けていき、しかし不動産需要はドンドン減っていき、異常な低金利が終わった時、、、その時は、空恐ろしい状況が目に浮かぶのだ。。。

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産めや増やせやの年金改革

  • 2006/01/01 05:08
  • カテゴリー:政治

Wed, 24 Aug 2005 23:42:56

テレビをつけると世間は「選挙、選挙」で盛り上がっています。
発端は自民党の内紛ということで自民党ばかりがクローズアップされていますが、各党共にそれぞれ皮算用を働かせているようです。

そんな中、どっかのテレビ局が(どこだか忘れた)有権者500名に選挙に関連してどんな項目に関心があるかのアンケート調査を行ったところ、ダントツの第一位は「年金改革について」でした。

でも、あんまり「年金改革について」を喋る議員はいませんね。
有権者の関心と選挙に勝ち抜くことは別物ですからねー。あーやだやだ。

各党共に「年金一本化」とは言うものの、実際に「あー、それなら大丈夫そうだな。」と、思えるような案は出てきていないというのが現実です。

年金改革、、、あなたならどんな年金システムなら安心して支払いますか?

こりゃ、むずかしいですねー。
一旦、金を集めて、再分配というのはどんな仕組みにしたって効率が悪い。
よっぽどうまく運用して事務経費くらいはまかなわないと、集めた分よりも少なくなるのはあたりまえですから。
ということは、究極の合理的選択は「廃止」ということでしょうかね?
しかしねー、それも極端な話で。

こんなのはどうでしょう?
今の年金制度を一旦破綻させて、一から作り直すというのが前提ですが。

自分の支払う年金額が自分の親の受取額になる、というルールで運用します。
つまり、その人の子供が支払う額だけ、年金がもらえるという仕組みです。
(今のままでは一人の若者が数人のお年寄りを養うようになってしまうわけですから、それに比べたら支払う人にとっても大きなメリットがあります。)
運営費については、独立行政法人か何かを設立し、基金運用益で運営していくことにすれば、集めた金が目減りすることも少ない。

子供がたくさん年金を支払っている人は、自分も年金をたくさんもらえる。
あるいは子供がたくさんいる人は、子供達の支払った額の総額がもらえるのでたくさんもらえる事になる。
支払う方としても、自分の親が受け取るのであれば、支払うのが嫌だという人も減るではないでしょうか。

では子供のいない人はどうするのか?
この場合は年金を受け取れません。

ま、今の世の中、子供一人を育てるのに数千万円はかかると言われているのですから、子供がいない人は、その分、金銭的にも恵まれてきたわけで。
生活ができないとか、というレベルの場合は別の生活保護などの政策で対応すれば良いのです。
(生活保護も、仕事のできない老齢の方や障害者には手厚く、好きな仕事がみつからないから働かない とか、そーゆーわがままな人には、薄くしか支給しないよ。)

これで少子化問題も一気に解決だー。
こんな制度なら、10人兄弟の家庭を築けば親としても老後は安心ですねー。
(人口減少はイコール国力低下につながるのですから、国はもっと真剣に考えねばいけないのにねー。)

国民皆保険なんてー、

  • 2006/01/01 05:05
  • カテゴリー:経済

Tue, 15 Mar 2005 00:09:45

ようやく確定申告が終わりました。
毎年ながらいつもギリギリ。

しかしながら、この国は(前にも書きましたが)社会保険料が高いですね。
税額は他国に比べてそれほど高すぎるということはありませんが(高額所得者を除く)、いかんせん可処分所得が低い。
その元凶は住居費と社会保険料。

住居費は日本や香港などの狭い国では当たり前かもしれませんから諦めるにしても、社会保険料はこの国、独自の問題。

健康保険やら年金やら。
年金に至っては、我々の年代は(あんたとは年代が違うわいって?)払い込んだ金額を下回る受給しか受けられない可能性が高い。
健康保険も馬鹿にならない。
大して使わないのに、って、我が家は結構使っているが。。。

でもね、健康保険が強制って、何かおかしくない?(やっと本題。)
べつに医療費が全額自費負担か、3割負担が良いか?なんて、自分で決めれば良いことではないでしょうか。
要は一般的な保険に入るか入らないかを決めるのと一緒の話。

それに自費負担者が多くなると医療費は適正な金額になっていく。
今は保険でぼかされて患者には本当の値段がなかなか見えていないけど、これがガラス張りになるのです。

自費負担者が多くなると、ちょっと風邪ひいて診てもらっただけで「ハイ、1万円」って。おいおい、ふざけんなよって声をあげる奴が多くなる。
(自費負担者が多くなれば、本当の値段が見えてくるからねー。)
ろくすっぽ診断もせずに「ハイ、じゃ、いつもの注射打っといて」って看護婦に指示しただけで、患者と目を合わせて問診したのもたった数秒じゃんかよーって。

そうやって、医療の値段の歪みが明らかになっていく。。。

しかし、逆に、命を左右するような大きな手術などはできるだけ腕の良い先生にやって欲しいもので、当然、人気(実績?)があれば金額は高くなるわけです。
そうなると、合法的ブラックジャックが現れるかもしれません。

でもこれって、他の世界ではあたりまえ。
自分の家を設計してもらうのに、世界的に有名なデザイナーに頼むのと、無名の工務店に頼むのでは値段が違ってあたりまえ。
衣料品だって、仕立ての良いものに多くの金が支払われるのはあたりまえです。

でも、医療の世界では、近所の藪医者に行っても、有名大学病院に行っても金額は同じようなもの。(違うとしたら診療や薬が違うから金額が変わるのだ。)
これって、おかしい。

有能な医者はより多くの金を受け取れるようにすべきだし、無能な医者はできるだけ早く市場から退場して欲しい。(命を預けるのですから。)
カリスマ美容師はいるけど、カリスマ耳鼻科医はいない。
(診察代は高くても腕は確か、という意味で。)
「カリスマ〇〇医」が出てくるほどの医療業界だったら患者にとって病院を選びやすくなることはいうまでもない。(患者のプライバシーの問題はありますが)

だからこそ、健康保険制度は強制では駄目なのです。
と、思うのだが。。。そう思わん?

もっとも、健康保険制度が強制ではない国では貧乏人は医者にかかれず、路肩で死んで行くことも多いわけで、、、この先日本の経済の2極化が進んでしまうと、何とも言えませんが。。。あっちょんぶりけっ。

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どや、香港へ行かへんか?

Thu, 05 May 2005 21:54:47

最近、経済雑誌などでもよく目にする「中国元」という文字。
なぜ、注目を浴びているのでしょう?

この中国元、現在は固定相場制となっています。昔のUS$1=360円の頃の日本円のように米ドルに相場が固定されているのです。

WTOにも加盟し、世界の表舞台に出てきた中国の通貨がいずれ為替相場制に移行せざるを得ない状況になるのは当然です。
また、為替相場制に移行する前段階としては中国元の切り上げが行われることは、ほぼ確実と見られています。

なんででしょう?

中国人民元はUS$1=8.3元に固定されているのですが、このレートは中国の今の国力から考えると低すぎるといわれています。
その被害を受けている最大の国は、アメリカ、そして、日本です。

アメリカの貿易赤字の大きな要因となっているのは他ならぬ中国ですし、日本のデフレの大きな原因となっているのは(というか、世界デフレの原因は)明らかに中国です。
国力に見合わぬ通貨レートに固定することによって、それは強力な輸出力につながっているのです。

これは昔の日本とアメリカとの関係でも同じような状況があったので、それを例にとって考えてみましょう。

1本10円の三菱鉛筆があるとします。
この、火を噴く鉛筆をアメリカへ輸出するとします。
(あー鉛筆は自動車ではないので三菱製でも火は噴きませんが、、、たぶん。)

US$1=\360の固定為替相場であれば、US$1で36本の鉛筆を輸出することができます。このとき、アメリカの物価では、どう考えても1本あたり10¢(セント)はするとしたら、どうでしょう?
自国ではUS$1で10本しか作れない鉛筆が日本からはUS$1で36本の安さ。
これなら品質さえ、良ければ売れまくるはずです。
(書いている途中で燃え上がる鉛筆では売れませんが。。。しつこい。。)

こんな状態が続くと、アメリカ政府も日本政府に圧力をかけ(外圧ですねー)
円の切り上げを迫ってくる。
そんな経緯があり、しゃーないのでUS$1=\240としよーか、という話になる。
それでも鉛筆はアメリカの自国製品がUS$1で10本なのに対して日本製は24本も買える。(んー、まだ安い!)
そして、街は日本製品に席巻されていくという寸法です。

この日本を中国に、アメリカを日本に当てはめると、最近のデフレの原因が見えてきます。

最終的には日本円は固定相場から変動相場に移行せざるを得なくなります。
(でないと、貿易相手国が黙っていないので、しかたがない。)
そして、US$1=\110だの\120位で計算すると、鉛筆なんぞは日本で作ってもアメリカで作っても同じ金額だったりする。
このあたりは物価が絡んでくるからなんともいえませんが「神の見えざる手」で為替が動くなら、国力に見合ったところに落ち着くはずです。

と、まぁ、そんな話。
国力に見合った為替というと、今の中国は1/3とか1/5とか言われている。
少なく見積もって半分としても為替が正常なレートになると倍になる計算。
あーた、金利ゼロでも倍でっせ。うっしっし。
(US$1=\240だったのが、US$1=\120になったのと同じ計算です。)

っつーことで、今月下旬に「シンセン」(センという字は文字化けする)
に行って中国元口座なんぞを開いてこようかな、と、思っているのです。

誰か一緒に行きません?(泊まりは重慶マンションあたりですが。。。)

中国元は現在、管理通貨のため国外への持ち出しが著しく制限されています。
そのため、海外では両替できませんし、外国から中国元口座を開くことすらできません。(香港ID保持者を除く。って、そら、香港人じゃ。)
が、しかし、パスポートさえあれば外国人でも中国国内では口座を開くことができるので、自由化される前においしい思いをしよう!という話です。
(おいしいといっても上海ガニはこの時期食べられまへん。)

ただ、おいしい話には落とし穴があったりするので、何があるかわかりません。
自国民を平気で戦車で踏み潰す国ですから、外国人の銀行口座の凍結なんていとも簡単にやるかもしれませんし、そうなったらただの紙屑になってしまうかもしれません。
以前お伝えした「100%確実に儲ける投資法」の逆であることは確実ですし。
(僕の逆張りをしろ!という話ですね。。。)

ま、博打好きにはたまりませんが。ふふふ。
詳しく知りたい方はメールくださいませ。

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あ、タネ明かしちゃった。。。

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「好きな仕事」って。。。

  • 2006/01/01 05:03
  • カテゴリー:価値観

Sun, 1 May 2005 21:15:22 +0900

「好きな仕事をする」「好きなことを仕事にせよ」
世間では、こういった言葉をよく聞きます。
現実としてどれだけの人がこれを実現できるのでしょう?
そして、どうしたらそれが実現できるのでしょう?

昔から「好きなことを仕事にする」という考え方はあったにせよ、生活をしていかねばならないという現実とのギャップの中で、"あえなく"その夢を捨てて?
今、目の前にある仕事に立ち向かっていく、という人が多かったと思います。
それは今ほど豊かではなく、明日の生活を守らねばならなかったから、余計に。

今の時代は生きていくためだけなら、やりたくない事はやらなくても生きていけてしまう。(とっても不幸だと思います。だからチャンスを失うと思うので。)

私は「人生に回り道はない」と考えています。
今はそれなりに好きな仕事をしている、と言えると思いますが、学生を卒業してから、ずっと今までどうだったのか?と聞かれると必ずしもそうではなかった。
いつも、「俺は本当は何をやりたいのだろう?」などと自問自答して生きてきましたが、やりたいことなんて、漠然としたかたちでしか存在せず、その漠然としたものでは実際には、食べていくことなんて、できなかった。

自分自身、必ずしもやりたい事ではなかったかもしれないが、その都度、やってきた仕事に対してはプロとしての自覚を持ち、真剣に取り組んできたと思っています。(それをして、金銭(=給料)を受け取るなら、立派なプロですから。)

それらの経験は、回り道にも見えますが、人は回り道をすればする程、人としてのキャパシティーは大きくなるのではないかと思います。(=人間力だと思う。)
だから、どんな経験も決して無駄にはならない。(現実から逃げて、楽な方、楽な方に埋没するのでなく、一所懸命にやったという経験は、どんな分野のことであっても必ず無駄にはならないと思う。)

むしろ、結果として回り道をした経験があるからこそ、好きなことを仕事にすることができるのだと思うのです。

最初から好きなことでお金を稼げる、なんていうラッキーはこの世の中にはほとんどありえない。(そんな人は、実はラッキーなだけではないのだが。)

むしろ、自分には向いていないという仕事でもプロとしての成果を出すことによって自分の「総合的な仕事力」がアップしていき、その「総合的な仕事力」が一定水準を満たしたときに、様々な分野での道が拓けてくるのだと思うのです。

学生から初めての就職、そんな時点で「好きな仕事」にこだわっても、「総合的な仕事力」がほとんど身に付いていないのですから、たいした仕事など、任せてもらえるわけはありません。
そんなギャップの中で「好きな仕事」にこだわればこだわる程、自分の道が狭まっていく。
挙句の果てには「転職を繰り返す」という程度ならまだましですが、「フリーター」「ニート」にならざるを得ないところまで自分を追い込んでしまう。

「今の自分は本当にやりたいことをしていない」というギャップを感じながらも目の前の現実にきちんと向かい合い、プロとしての仕事をまっとうすることにより、誰しも自然と「やりたいこと」に近づいていけるのだと思います。

いずれ必ずチャンスは巡ってくる。
しかし、そのチャンスが巡ってきた時に、それをチャンスだと認識できる自分、そして、そのチャンスを掴むことができる自分を作っておかねばなりません。
そうしないと、自分の目の前にあるチャンスに気付かないかもしれない。

そんなふうに生きることができれば、誰しもが、もっと楽に生きられるようになると思います。

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「好きな仕事」の話のつづき

  • 2006/01/01 05:03
  • カテゴリー:価値観

Sun, 08 May 2005 20:41:02 +0900

先日の話には、いくつかご返信をいただいたので、続きを。

例えば「仕事の速い人」って、どんな人でしょう。
物理的に仕事の処理能力が速いのかというと、必ずしもそればかりではない。
この場合のポイントは仕事の処理能力だけでなく「仕事の優先順位が的確」ということの方が大きな問題なのです。

朝、今日やる仕事を一覧して、「すぐにやらねば」「午前中にやらねば」「今日中にやらねば」「急ぎではないが重要だ」の4つに分ける。
この分け方が的確で、かつ、処理能力が早い人が「仕事の速い人」になるわけです。(途中で飛び込んだ仕事も同様に考え分類する。)
だから、処理能力ばかりにこだわっても「仕事の速い人」という評価を得ることは難しい。

これと同じ話なんですよね。
仕事をいかに早く終わらせるかにこだわるのではなく、物事の本質を見る必要があるということが言いたいのです。

複数の方からもらった返信に「仕事で使うスキルをアップするために資格を取得することを考えている」というものがありました。
これも同じことなのです。(私も今、資格の勉強をしていますが。。。)
もちろん資格をとること自体は悪いことではない。
しかし、資格を取る事と仕事をする事は別のことであるというのを、認識せねばならない。

仕事ができる人が資格に受かるか?というと、それはそうではない。
確かに転職などには有利になるかもしれないけれど、本当にその業界で一流と言われている企業は、最低限の知識の保証程度のものとしか見ない。
実際に「華々しい職歴と数々の資格」を持った新入社員と接しても、履歴書は立派なのだが本当に同じ人物か?と疑うようなケースも、ままある。

だから、こないだのメールで言いたかったのは、「表面や入口ばかり見ずに、総合的な仕事力をつける」ことがやりたい事を任せてもらえる最短の方法ではないか?ということを言いたかったのです。(「表面や入口」とは資格であったり、履歴書に書けるような部分のこと。)

では「仕事が速い」ではなく「できる奴」とはどんな人でしょう?

本当に仕事ができる人というのは、仕事の処理能力ばかりではなく、他人の役に立つ人である事を認識している人でしょう。
芸術家のように自己完結する職業はその限りではないでしょうけども、その他のほとんどの職業では、感謝する人がいて、初めて仕事の成果となるのです。
それを、常に考えながら仕事をしている人が、他人からは「できる奴」という評価を受けられる人だと思います。
「一緒に仕事をして助かった」イコール「彼はできる奴だ」ではないでしょうか?

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DVDプレーヤーは3980円が一番!

  • 2006/01/01 05:01
  • カテゴリー:グッズ

Date: Sat, 15 Jan 2005 23:04:49 +0900

さて、この正月は実家をうろうろ、なんて感じでのんびり過ごしておりました。
私の実家にはいまだにDVDプレーヤーなるものがありません。
いまどき、貸しビデオ屋でもDVDのスペースが大きくなってきているというのに。

そんなときに火事で有名な「ドンキホーテ」に行ってきました。
な、な、なんと、DVDプレーヤー\3980_ぽっきり。(税込み)
をいをい。安すぎないか?

迷わず実家に設置してきました。
ところでこのDVDプレーヤー。
なぜか安物の方が使い勝手が良い。

私の家にあるDVDプレーヤーは一台はパナソニックのディーガとかいうやつでもう一台はWintechという東南アジアではよく目にするメーカーのもの。
圧倒的にWintechは使いやすい。
(Wintechは再生専用です。あくまで再生機能に限っての話ですが。)

MP3でもJPEGでもとりあえず、適当なフォルダを作って放り込むだけでちゃんと再生してくれる。(DVD-RでもCD-RでもOK!)
VCDも観られるし、少しぐらい規格からずれていてもしっかり再生してくれる。

ところがメーカー製のものは融通がきかない。
DVDはDVDの規格通りでないと、うんともすんとも言わないし、DVDにJPEGファイルなんか入れたところで全く観られない。(CD-Rでもただ放り込むだけではNG)
VCDもなんだかうまく再生できないものが多い。(Wintechで再生できてもPanaはできないことがある。)

安物と言う無かれ。
あなどれないものです。

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幸せはネコで測るのだ!

  • 2006/01/01 05:01
  • カテゴリー:価値観

Sat, 01 Jan 2005 11:02:25 +0900

新年あけましておめでとうございます。
今年もどうかよろしくお願いいたします。

いやぁ、昨年は災害の多い年でした。
皆様の身近には被害を受けた方はいらっしゃいませんでしたか?

元旦の新聞を読んでいてもあまり明るい記事はありませんねー。
企業の業績が多少上向きである、くらいなもので。
少子高齢化の話もあれこれ書いてありました。

なにをいまさら、という話でもありますが、人口が減るというのは国にとってはかなり大きなダメージとなります。
貴重な働き手は減る上に福祉の対象は増える。
若手や企業の負担は増える一方。
海外でも通用する人材や企業はどんどん流出していきます。
(文部省が本気で英語教育の改革をしないのはそのせいかも。。。言葉の壁がなくなったら、皆、海外へ出て行っちゃうかもしれないからね。)

「産めや、増やせや」って、掛け声かけたって人口は増えやしない。
考えてみれば簡単な話で、この国で子供を産むというのは一大決心が必要。
一人の子供を産むのに家を一軒、35年ローンで購入するくらいの決意がないと、産むことはできない。

日本では過去に3回、人口減少があったそうな。
最初は縄文時代後半、次は平安時代、3度目は江戸時代中期から後期にかけて。
いずれも飢饉や疫病などによるものだが、江戸の人口減少のときは新田開発が人口増加に追いつかず、一人あたりの耕作面積が減り、人口減につながったという背景もあったらしい。
そんなときに一部の藩では、出生届を出すと一時金を出していたところもあったとか。(一時金目当てで子供を産むわけでもなかろうに。無いより、ましだが。)

お正月休みの昨日、今日。
子供たちとゲームなどをしてのんびりしています。
「人生ゲーム」だとか、「幸せの証ゲーム」など。
この「幸せの・・・」は人生ゲームによく似たルールだが、お金の多寡を競うのではなく、「幸せネコ」の数を競うもの。(幸せなことがあると招き猫がもらえる)
職業などで給与の額は決まり、その後の経済活動を大きく左右するのは「人生ゲーム」と一緒です。

5000万円で別荘を買い、2ネコもらう。
宝くじで1億円あたり、2ネコもらう。
ドロボーに入られ50万盗られる、2ネコ失う、とか。

でもね。

結婚すると10ネコもらえる。
子供が産まれると5ネコもらえる。
子供がぐれると5ネコ失う。
地震で家を失うと、5ネコ失う。

我が家では「無病息災、平和な正月を迎える。2ネコもらう。」という新年です。

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引っ越しするのよ

  • 2006/01/01 04:11
  • カテゴリー:与太話

Tue, 16 Nov 2004 23:50:27 +0900

私は今回で7度目の引越しになります。

想えば、初めての引越しは小学校3年生の時。
東京から埼玉県へと、引っ越してきました。
最初は転校生ということで、ずいぶんと、いじめられたのを覚えています。
「ビーバー」というあだ名をつけてくれたのも、転校してきて最初の担任です。

次の引越しは、高校を卒業すると同時に新聞屋の住み込みへ。
その後、契約が切れる1年後に実家に帰り、その翌年は、晴れて一人暮らし。

しかし、このアパートが、今、思い出しても笑える。
外壁はピンクのパステルカラーに塗られたその建物は築40年ほど。
部屋は5畳一間の洋室なのですが。。。

小さな窓があるこの部屋には、たった1畳だけタタミが埋め込んであり、その上には小さなちゃぶ台。
隣にはシングルとセミダブルの中間ぐらいの木製のベットが床から生えています。
やたらしっかりとした作りのベットは存在感充分。
部屋にあるのは、ベットとタタミの他は、奥の方にあるちっちゃな洗面台だけ。

なぜならここは数十年前はいわゆる「ちょんの間」の部屋。
(意味のわからない人はお父さんに聞いてください。)

その後、引っ越した先は、競馬場前のラーメン屋の2階。
玄関脇のトイレの窓を開けると鍵がぶら下がっており、私が不在でも、誰でも入れるようにしてあった。
大学は「夜間部」だったので、昼夜共に忙しかったのですが、家に帰ると誰かが私の部屋で博打を打っている。
麻雀やっているか、ファミスタ87で賭けているか?
(江川のカーブは凄かったし、ライアンの剛速球も打てなかった。)

一晩で、今となっては二束三文の電話加入権(当時72.800円)の所有権が動いたりしていたものです。
この博打で大学を中退しちゃった奴もいましたっけ。

東京競馬場前のボロアパートですから、金曜と土曜の夜には各自競馬新聞を持ち寄り合宿です。
(勝馬や競馬エイトなどより私はトータライザーという競馬新聞が好きでした。)

ここに10年住み、この家賃3万6畳一間トイレ付のボロアパートを出るときには東京都から90万円程もらいました。
府中街道の拡幅に伴う立退き料として。
こんなことをしているから、財政は良くならないのですねー。

その後、念願の風呂付の部屋に引っ越してきました。
府中のアパートに住んでいた頃は、度重なる銭湯の廃業で、車で風呂に入りに行ってましたから。冬はつらいんですよねー。

そして、今回の引越し。
指折り数えてみると、今のマンションにも10年近く住みました。
ちょっぴりづつですが、生活は向上しているような気がします。

今度の部屋では何が待っているのだろう。

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アメリカの良いところ

Sun, 3 Oct 2004 21:50:28 +0900

「イチロー」が大記録を樹立しました。
いやいや、それにしてもアメリカでの報道などはすさまじいものです。
スポーツ専門誌だけでなく一般紙までも大きく取り上げているようです。

このあたりがアメリカの良いところですよねー。
「凄いものは誰がやっても凄いと素直に称える」というフェアーな考え方。
今も残る、数少ないアメリカの素晴らしいところです。

日本ではどうでしょう?
年間最多安打を外国人選手が獲得したとして今回の「イチロー」に対するものと同じような評価、賞賛がされるのでしょうか?
「助っ人外人」なんていう言葉があるくらいですから、言わずと知れたところですが。。。

「イチロー」の試合をアメリカまで観に行く日本人観光客の行動をみても、それははっきりしています。
「イチロー」の打席がくるまで、誰がホームランを打とうが、どんなに剛速球が決まろうとも雑誌を読み耽る日本人ファン達。
とっても恥ずかしく感じます。
っていうか、寂しいねー。もったいない。

そろそろ捨てませんか?
島国根性。

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イチローはこう考える。そうな。

  • 2006/01/01 04:10
  • カテゴリー:価値観

Mon, 4 Oct 2004 00:07:29 +0900

「イチローの偉業を称える」とかって言う話ではなく、彼の考え方の話。

歴史に偉業を残す人は「エジソン」であっても「アインシュタイン」であっても、「王貞治」であっても「松下幸之助」であっても、、、何が違うのでしょう?

素質?
能力?
たとえば生まれつきの身体能力とか頭の回転とか?
やっぱ、天才?

そういう生まれつきの能力も少しはあるのかと思えば、本人達は口をそろえて「自分はいたって普通である。むしろ落ちこぼれである。」とまで言う。(落ちこぼれとまでは思っていなくても、フツーであると本人達は言う。)

「何が違うのか?」という問いかけには皆、「考え方だ」と。

「イチロー」は普通の状態であれば理論的に3割5分は打てると言う。

彼は「ピッチャーの投げるボールの7割はとらえることができる」というのだ。
しかし、頭の中で「こう打とう」と考えたイメージ通りに体を動かすことは容易なことではない。
脳から肉体へイメージを伝えるプロセスで、半分はミスが生じてしまうのだ。

打てるはずのボールをイメージ通りに打つことができない打席が、7割の半分、つまりイチローにとっての3割5分は「半分もミスをしてしまった」結果ということになる。

なんかこう考えると「打てるような気」がしてきませんか?
へ?無理だって。
そらそーです。

7割のボールがこうしたら打てるとイメージできるようになるまでの練習が必要ですから。
ただ、これほどまでの練習も、彼の考え方があって初めて実行できる。
そういった考え方がないと、それほどまでの練習は途中で嫌になってしまうかもしれない。

考え方次第で、「あなたもイチローになれる!」かな?
もう今の歳では無理?(んー、スポーツ選手は無理かもねー。)

んじゃ、「カーネル・サンダース」でも目指しますか?
(ケンタッキーおじさんはケンタッキーフライドチキンのアイデアを立案したのは60歳を過ぎてからでした。FC1号店の創業は65歳の時です。)

これなら、まだ、間に合う。かな?

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ちゃんちゃらおかしい。常任理事国入り。

Wed, 13 Oct 2004 01:28:28 +0900

人の命に値段などはつけられないけれども、明らかに人の命が粗末に扱われている地域があります。

彼らも「人を殺してはいけない」そんな常識は知っています。
しかし、なぜ「殺し、殺される」のでしょう?
憎しみにかられて?略奪のため?正義のため?
戦争はなぜ起きる?(永遠のテーマかもしれません。)

しかし、一つ言えるのは「ほとんどの正義は、誰かだけにとっての正義であり、ほかの誰かにとっては正義ではない」ということです。

アメリカの正義はイラクの人々の正義と一致しているのでしょうか?
イスラエルの正義はパレスチナの正義とは、ほとんど一致していない。
ロシアとチェチェンの問題ではどうでしょう?

「イラクは悪の枢軸である」という正義の考え方がある。
「クエート」はイスラムの教えに背く、怠惰な西洋文化に侵された元領土の土地、と考える正義もあります。

イスラム社会の盟主?として「ここはひとつ、懲らしめてやろう」とフセイン。
そこに出てきたのはイスラム社会の一員ではない部外者であるアメリカ。
その時、以前欧米列強から石油の権益をあらゆる手段で握られてきた記憶が蘇る。
アラブの問題に首を突っ込み、海からミサイルを飛ばし空から空爆をする。
巻き込まれる市民と多数の難民。

その後のこないだの戦争では、「大量破壊兵器を持っているから」という理由で今度は地上戦を挑んできたアメリカを中心とする国々。(日本を含む)
多くの一般市民が巻き添えになり、そこには憎しみが生まれ、憎しみが憎しみを生んでいく。

テロリストはそのほとんどが貧困層から生まれています。
800円で手榴弾、1万円出せば中古の自動小銃が買える国はたくさんあります。
平均年収が5万円に満たない国もたくさんあります。
5個で4000円の手榴弾を体に巻きつけ、テロを起こすと、組織からは遺族たちに数年分の年収に匹敵する金額が支払われる、としたら。

日本では子供を一人育てるのに4000万円くらいかかるとか。
成人するまでの20年で割ったとすると、一年あたり200万円です。
日本の1年分の子供にかかる金額は平均年収5万円の国の40年分に匹敵します。
(別に僕も含めた皆さんが偉いわけではありません。たまたまこの国にいるだけです。)

たまたま命の値段の安い国に生まれ、ほとんど教育もない中で育ち、肉親を不幸で理不尽な出来事で亡くした者が、強烈なイデオロギーに出会った時、視野狭窄になってしまうことをあなたは否定できるでしょうか?
彼がそこに強烈な正義を見出すことを否定できるでしょうか?

戦争や内戦、テロやクーデターのその渦中にいる人達は「自らの正義」を信じて、その行為を行っていることが、多くの場合だと思います。
「世界は一家、人類は皆兄弟」などという標語では絶対に平和にはなりません。

インターネットで自らの殺戮を公開するテロリスト。

私はテロを肯定する気は全くありません。

ただ単に「正義は何か?悪とは何か?」では、テロは決してなくならないということを言っているのです。
テロは憎むべき行為であり、絶対に屈するべきでもありません。

これらの話がまともに議論もされないこの国が、国連の常任理事国入りをして、いったい何ができるのでしょうか?

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なにやってんの?日本のプロ野球。

Date: Sat, 23 Oct 2004 01:44:23 +0900

なんだか日本のプロ野球界が揺れているようですね。
相次ぐオーナーの辞任。
その原因は獲得したい選手に対する金銭授受がきっかけとか。

でも、現金渡して、何で駄目なの?
だって、プロじゃないの?

プロはお金をもらってプレーするからプロなわけで。
プロになりたい選手に金を渡して何が悪い?

そのお金を受け取った選手が税務申告しなければ、それは悪いことですけど。
ちゃんと受け取ったことを申告して、税金を払えば日本の法律では全く問題ない。

それなのに、なんで、なんで、どうして悪いの?

高校生に多額の金を渡すと教育上、悪いの?
じゃー、若くして金を稼いでいる奴、たとえば芸能人なんかは、みんな人の道をはずしているの?

自分の実力で金を稼いでいるんだから何も問題はないはず。
教育上悪いとか、グレるとか、そんな暇なんてないって。
プロの世界はそんなに甘くない。
どうしても駄目、というなら、金は親に渡せばよいし。

それとも、金のない球団が選手獲得できなくなるから?
そんなものは共産主義者か、仲良しクラブの変な理屈。

金がないなら、そんな球団は淘汰されるべきです。
(金がないなら退場しなさい。)

金があってやる気のある会社はいくらでもある。
ソフトバンクしかり、ライブドアしかり、楽天しかり。

仲間内の仲良しクラブで球団全体を維持していこうとするから、そんな、わけわかんないルールを作ることになる。
そのへんにある、ごく普通の会社のように、自由に売却もでき、自由に市場参入もできる、欲しい社員(選手)には好きなだけの金を払う、そんなプロ野球界に早くならないと日本の野球はどんどん衰退していくと、思う。

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テレビニュースを見てびっくり

  • 2006/01/01 04:10
  • カテゴリー:

Thu, 28 Oct 2004 23:00:13 +0900

昨日、深夜のニュース番組を見ていてびっくり。
数日前に配信した処刑シーンを集めたサイトの映像がテレビに映っている。
でも、よくみると座らされているのは日本人。

へ?と思いよくよくニュースを見てみると、その日本人は、どうやらニュージーランドにワーキングホリデーで滞在しており、何を思ったのか、自分探しの旅にイラクへ出かけて拘束された模様。

でも、なんで「自分探しの旅」でイラクなのでしょう。(ボランティア活動をするつもりでもなかったようです。なにやら自衛隊を観に行ったとか。自衛隊を見に行くなら入隊してから行けばいいのに。)
まぁ、私自身、数年に一度は東南アジアなどをふらふらする旅に出ているので、気持ちはわからないでもないのですが。

でもやっぱり、旅の間、自分を守るのは自分しかいない。
気ままな一人旅であっても、危険な地域を旅するのなら、前の都市に滞在中には次の場所の情報はきちんと収集すべきだし、新しい街に着いたら1~2日程度は情報収集しながら様子をみる。

地域の情報は同じような旅人が一番持っている。
持ちつ持たれつなわけで、自分が滞在していた街の情報を伝え、相手からは自分が行く先の街の情報を得る。(行く先が逆ならね。)
もし、行く先が一緒なら共同して情報収集すればよい。

そんな情報交換の場所が「ドミトリー」なわけですね。

そして、治安の悪い地域であれば数日間滞在しながらだんだんと行動範囲を広げていく。(慣れてくるとどこが危険な匂いなのかが少しずつわかってくるし。)

数ヶ月前にイラクで拘束され、無事救出された日本人も駆け足の旅だったようですし。(危険地帯に入る前の街に滞在したのは、わずか1日。ここで3日間情報収集していたら、もっと違った結果になったのでは?)
今度の彼はどんな感じで旅をしていたのでしょう。

なんにしても情報収集って、大事だと思うんですよねー。

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日本の普通預金の金利は2.002%である!

Date: Sun, 26 Sep 2004 08:46:45 +0900

皆さんは銀行に総資産の何割を預金してますか?

先日、書店で経済雑誌を眺めていたのですが「デフレ時代を・・・」「デフレを乗り切る・・・」等など、デフレに関する特集が多いこと多いこと。

いったい、デフレとインフレではどちらが得なのでしょう?

まぁ、人それぞれの状況によって損得は分かれるのですが、どういう人にとっては特になり、どういう状況では損となるのでしょうか?

まずデフレというのはどういう状況かというと「今日500円だったカレーライスが翌月には300円になっている」といった状態です。
この逆に「今月500円だったラーメンが翌月に1000円になっている」ような状態がインフレですね。
つまり、デフレだとお金の価値が相対的に上がっている状態でインフレはその逆にお金の価値が下がっている状態ですねー。

って、ことは、デフレのときは貯金が有利でインフレのときは借金が有利。
今月1000円借りて1ヵ月後に金利をつけて返すとする。
前述のような激しいインフレだと、ラーメン2杯分のお金を借りて、返すときは、ラーメン1杯分のお金でよいわけです。(得ですねー。)
デフレだとカレーライス2杯分のお金を借りて返すときは3杯分以上のお金を返さねばならない。(損ですねー。)

言い換えると、デフレの時は現金を持っているだけで得になり、インフレの時は現金で持っていると損をするということです。

ということで、ここ最近のデフレ下の日本では現金を持っている人が得をしているわけです。
バブル期に1億円だった不動産が10年後の今日、3000万円とか5000万円だったりするわけで、この不動産を今日購入しようと思ったら当時の1/3とか半値ですむという計算になる。
っつーことは、3000万とか5000万円が当時の1億円になったのと同じことですから、運用利回りで換算すると年利7~13%ということになる。うふふ。

強烈な資産デフレの時はなーんにもしないで預貯金で持っているだけで年利回り10%前後というファンドマネージャーも裸足で逃げ出す運用利回りを実現できていたわけです。(実質的にはね。)

消費者物価指数がマイナス2%であるなら、現金をただ持っているだけで年2%で運用できていることになります。(厳密にいうとちょっと違うけど。)
日本は超低金利で「皆、損をしている」と言われていますが、そんなことはなく、0.002%の普通預金に預けていても実質的には2.002%で運用していることになるわけです。

が、しかーし。
ここで問題です。
デフレが続くと困る人はどういう人でしょう?

答えはさっき言ったとおり「たくさん借金をしている人」です。
この国で最もたくさんの借金をしている人って、誰でしょう?(千昌夫とか吉幾三ではありません。桁が違います。)

日本でもっとも大きな借金をしているのは「日本国政府」です。
なんたって、国の借金である国債の発行残高は944兆円もあるそうです。
http://ueno.cool.ne.jp/gakuten/network/fin.html

この借金をどうするか?
1.踏み倒す。あるいは破綻して踏み倒す?
  →新円切替とか昔の徳政令みたいなもん?
2.増税してまかなう
  →消費税増税、預金封鎖して資産税導入など
3.小さな政府を目指し、差額を返済に充てる
4.世の中をインフレにする
5.祈る

とまぁ、いろいろな方法が考えられますが、実際問題、どうでしょう?
5は問題外として、1を実行するには相当の困難が待ち受けていそうです。
そもそも、破綻してしまっては元も子もありませんし。
2は1ほどではありませんが政権がいくつか吹っ飛ぶくらいのパワーが必要です。
3はまともな案ですが、官僚や全国の公務員は黙っていません。

っつーことで4がいいんじゃん?
と考えるでしょう。(決してよい案ではありませんが、一番安易な道ですから。)
国にとっては簡単です。

紙幣をじゃんじゃん刷ってばら撒くとか、国債をじゃんじゃん発行して、その上、発行した国債を日銀や政府で持っちゃうとか、、、
様々な方法でもって、インフレに誘導することは簡単簡単。
って、もうやってますね。(日銀のHPの統計情報でもマネーサプライは増加の一途です。)

1US$=¥1500、ラーメン1杯が1万円なんていう時代がくるかもしれませんね。サラリーマンの平均年収は4000万円くらいで。(かなり生活はきつそうですね。)
こうなると1000兆円の借金は実質80兆円くらいになるので返済できそうです。(実際には破綻してますね。)

もちろん、そんな世の中にならないことを祈っていますが、、、祈るだけでは駄目ですね。

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2日目はイライラ憂鬱ブルーな日

  • 2006/01/01 04:07
  • カテゴリー:与太話

Fri, 16 Jul 2004 01:07:08 +0900

私にとって人生始まって以来、2度目の「禁煙」です。
14歳からタバコを吸い始め、33歳で1度目の禁煙。
その後、3年ほどタバコをやめていて、1年程前に喫煙者に復活。
そして、今回の禁煙です。

いやいや、つらい。。。。
ニコチンの禁断症状というのは合法非合法あわせた様々な薬物の中でも結構上位にランキングされるのではないでしょうか?
(スマックやスピードの重度依存症は問題外として)

ただ今、禁煙開始後50時間が経過しました。
とってもイライラしています。
ガムは昨日1日間で4箱食べました。
今もガムを噛みながら酒を呑んでいます。

つらいのは最初の3日間。
その後は1週間、1ヶ月、3ヶ月でそれぞれ壁がある。
最初の3日間の内にニコレットだので中途半端にニコチンを摂取すると、むしろつらい日々が長引く。

っつーことで、明日もイライラしてます。
なんたって3日目ですから。。。
うー。

 

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総額表示で思うつぼ

  • 2006/01/01 04:03
  • カテゴリー:経済

Date: Wed, 12 May 2004 00:01:01 +0900

みなさんは年間でどれだけの税金を払ってますか?

所得税や住民税、消費税からたばこ税まで。
トータルしたら、年間いくらぐらいになるのでしょう?

所得税や住民税などの直接税は計算が簡単です。
でも、日々支払う消費税や酒税などの間接税のトータルなんてわからない。

そこからはじまる、今日の話。

スーパーなどの小売店の広告や値札表示に税込価格が義務化されて1ヶ月あまり。
「これなら計算が楽で大歓迎」なんて思っていると騙されてしまいますよ。
誰にって、国にですよ国。
もうちょっと踏み込んで言うと賢い官僚さん達に。

官僚達の中には本気でこの国の行く末を考えている人もたくさんいます。
このままではこの国は破綻する、それを避けるためにはどうしたら良いのか?

簡単です。

支出を減らすか収入を増やす。
そのどちらかを選ぶしかありません。

自分の懐を考えてみてください。
支出を減らすには大きな苦痛が伴います。(あなたは今の自分の生活レベルを下げられますか?)
できることなら収入を増やしたいと思うのは皆、同じです。

それを国に当てはめると収入=税金。
税金を増やすには税率を上げる?
こりゃ大変だ。

所得税率や法人税率を上げるとなると政権がいくつ替わっても実現できる見込みは薄い。
そこで考えられた第1歩が「総額表示方式」だと私は思います。

この総額表示方式は税金がいくらなのかをわからなくする仕組みです。
1000円のモノを買ってレジで消費税50円を加算する方式では税額はガラス張り。
しかし、内税表示は計算してみないと、いくら税金を払っているのかわからない。

では総額表示方式で1000円の品物の消費税額はいくらでしょう?
おーい、50円ではないですよー。
1000-(1000÷1.05)で48円です。(こんなもん、暗算でできるかー?!)
(商品代金1円以下切り捨て)

まだ、この仕組みがピンとこないあなた。
ガソリンにかかっている税率って、わかります?
ビール1本にかかっている税額は?
この仕組みのポイントは税額計算を難しくするだけでなく、税金を支払っていることを意識させなくするのです。

知らないうちに払っている→税金は取り易いところから取る(これ常識!)
という考え方、ではないでしょうか?

私が大蔵官僚だったら次の手は・・・。

ズバリ、品目別に税率を変えることを行ないます。
食品などは据え置きにして宝石などにかける税率は上げる。私は元宝石屋(笑)
上げても文句の出にくいところから上げていく。(物品税の再来ですな。)

ビール、ガソリン、宝石、テレビ、車、野菜、パソコン、靴下、それぞれ税率が違っていたとしたら、あなたはその一つ一つをいちいち計算して購入しますか?
それ以前に、一つ一つの税率を覚えていられますか?
(税率にはわざと小数点をつけたりする。)

一つ一つの物品にかかる税率を上げるときは、所得税の減税などとセットにして国会審議に持ち込む。
パソコンの消費税を5%から7.45%に、靴下は生活必需品なので5%のままで、宝石は18.63%に、自動車は9.63%に上げるけれど、所得税の累進課税を一律5%減税を実現!とか。
次に食品は下げて他のモノの税率を上げてみたり、ごちゃごちゃにしていく。

結果としてふたを開けてみると大幅増税の実現です。うはうは。(税の直間比率を変えていく第一歩ではないかと、私は思うのです。)

安全と危険の境界線

  • 2006/01/01 04:01
  • カテゴリー:政治

Date: Mon, 26 Jan 2004 01:18:15 +0900

つい先日、自衛隊の先遣隊がイラク入りして、即座に出された報告では「現地は安全である」とのこと。安全って、何をもって安全と言うのでしょう?

本当に安全なら報告の翌日(翌々日?)に警察官が自動小銃で殺害されるなんていうこともないでしょうし、自衛隊がわざわざ行く必要もない。

そもそも安全という言葉は、絶対評価の言葉ではなく相対評価の言葉です。
「好き嫌い」とか「良い悪い」と同じです。
安全であるという言葉の意味はイラクの他の地域よりは安全?かもしれませんし、ソマリアよりは安全?かもしれません。
あるいは去年よりは安全?という意味かもしれません。

結局、今、国会や防衛庁であれこれ論議されていることって言葉遊びでしかない。
簡単に言えば、その目的はどうやってお墨付きを与えるか?だけ。

娘を持つ日本人の親は門限までに娘が帰ってくれば安心している。
しかし、アメリカ人の親は外出中の出来事を根掘り葉掘り聞いて行動を理解して初めて安心する、という話を聞いたことがあります。
そんな国民性が出ているのかもしれません。それが日本の社会性ですかね?

許認可にしても融資にしても書類さえそろっていれば日本の社会は安心する。
しかし、アメリカなどの社会で融資を受けようと思うなら書類はそろっていなくても中身がしっかりしているかどうかで融資が実行されることもある。(だからベンチャーキャピタルは日本では、はやらない。というか機能しない。)

ちょっと話が広がりすぎましたが、この国でもそろそろ建前と本音の世界は卒業し、本質を見極めて判断してはいかがでしょうか?

ずぶの素人である私でさえ、一歩海外に出れば、世界中に撒き散らされたロシア製やアメリカ製の自動小銃からロケットランチャー、手榴弾など簡単に手に入れることができます。(地雷や銃剣なら夜店で買えます。)
http://homepage2.nifty.com/beaver/Cambodia/bomb.html
http://homepage2.nifty.com/beaver/Cambodia/shoot.html
ほんの何ヶ月か前まで戦争をやっていたイラクという国(今も内戦中?)でなら推して知るべしです。

知り合いにイラクに仕事で赴く人がいます。
生命保険の申込書を前にして悲痛な表情。
本当に必要なのは書類上の安全宣言ではなく、テロに巻き込まれないための知恵やテロに巻き込まれた時の対処方法ではないでしょうか?(レストランでの座る席は?移動にはどんな手段で?どんなルートを?民兵に賄賂を強要されたらどうする?車両で移動中に前後を乗用車ではさまれたら?銃声が近くで聞こえたら?群衆に取り囲まれたらどうする?etc.etc.)

自衛隊ですら正当防衛しか認められない状態では、戦場(私は内戦状態だと思う)になど向かわせるべきではありません。きちんと法整備を行い、赴く人々が任務に専念できる状態を作らねば、新たな悲劇が生まれるだけではないでしょうか?

民間人であっても戦場やその周辺に慣れた人は皆、自分の身を守るための武装はしています。(常識です。)
日本から赴く民間人で、現地で武装しなければと思う人が何人いるでしょうか?(イラクなど多くの国では、ちゃんと登録すれば合法的に武装できます。)
もっとも、武装してもきちんと使いこなせなければ、むしろ自分の身を傷つけることになってしまいますが。(銃の安全装置の構造を知ってますか?)

自衛隊が現地で造るであろう道路や橋、学校など。それを待ち望んでいる人もたくさんいるのは事実です。そして近い将来、貧しいながらも希望に目を輝かせながら学校に通う子供達の姿も想像できます。

しかし、この日本という国にとって、先にやるべきことは山積されています。

 

政治家のカリスマ

Tue, 16 Dec 2003 02:02:25 +0900

今日は新聞の休刊日でした。
そんな日に限って大きなニュースが。。。

なにが?って、とうとう捕まりましたね。
イラクのフセイン元?大統領ですよ。フ・セ・イ・ン。

ちょっとさびしい捕まり方でしたが。
直接指示したといわれているだけでも数千人を虐殺した本人は無抵抗で投降したとか。(間接的な指示を含めると数万人?)
自分の部下が彼同様、無抵抗で投降したらどうするのでしょうね?この人は。
テロリストの親玉ならそれ相応のカタをつけなきゃね。
なんだかオウムの麻原のように見えたのは私だけ?

ところで、なぜかアラブの指導者は良きにつけ悪しきにつけ個性的な人が多いのは、なぜなのでしょう?

何かあると調停役を買って出て、アメリカやヨーロッパと旅を続けるヨルダンのフセイン国王。(フセインさんってアラブには多いのよねー。)
イスラム教世界を標榜しアメリカを名指しで大悪魔と叫び続けたイランの故ホメイニ氏。(死んじゃったけど元気な人でしたね。)
イスラムの守り手としてイスラム社会に誇示しメッカ、メジナの二大聖地の守護者を自認するサウディアラビアのファハド国王。(今でもニュースにたまに出る)
中東の大国エジプトの指導者として穏健派の親分的なイメージのムバラク大統領。
アラブ諸国の中でイスラム革命後のイランと密接な関係を持ち、そしてレバノンには絶対的な影響力をもつシリアのアサド大統領。

まだまだいます。
イラクのクウェート侵攻で流浪の身となって国際社会から悲劇の王と注目を集めたジャービル・クウェート首長。
パレスチナの悲劇を訴えながら、あらゆる場所で中東諸国の調停役、連絡係をつとめるPLOのアラファト議長。(鳥のような顔を持つ貧相な有名人。失礼)

日本人の価値観での良し悪しは置いといて、皆、それぞれに存在自体が強烈なインパクトを持っています。
そして、それぞれの正義に向かって強烈なエネルギーで立ち向かっている。

そんな大人達に混じって政治的に未熟なこの国の政治家が相手ではどーにもなりまへんわな。
(昔、ソ連のフルシチョフと会談した日本の政治家が、部屋に入り二人っきりになるなり木製のテーブルに刃渡り20cmくらいのナイフを突き立てられ、その後の会談は言葉も無かったとか。命張っている政治家は世界中に数知れずですけどね。)

自衛隊のかけがえの無い命を賭けても、その後に続くのは。
せいぜい金を配って終わりかな。日本の政治家は、、、悲しいけど。

 

賢い消費者ですか?

Wed, 03 Dec 2003 01:27:50 +0900

先日、amazon.co.jpで書籍を購入しました。
Webで購入するとついつい買いすぎてしまいますね。
実際に書店で買うなら重たくて持って帰るのが嫌になってしまいますが、宅配だからそんなことを気にしないで買ってしまう。
そんなこんなで6冊ほど買い込んでしまいました。

その中の一冊の話です。

以前紹介したので覚えている方もいるかもしれませんが「黄金の羽根の拾い方」という本を書いた人で「橘 玲」という人がいます。
私にとってはこの「黄金の・・・」がとても参考になりました。
この「黄金の・・・」の続編のようにも見える「得する生活」という本を見つけたので、つい買ってしまいました。

この「橘 玲」という人の言い回しは非常にわかりやすく私は好きなのですが。。。
日本経済の現状を援助交際にたとえてわかりやすく解説したりしてくれます。

例えば「得する生活」の中でも「バカの三段論法」という項で史上空前の消費者金融の好景気について説明しています。
なぜ、銀行の無担保の個人ローンよりもはるかに高い金利の消費者金融が繁盛しているのか?
実際に銀行系ローンと消費者金融の金利差は10%以上も開いています。
(100万円借りたら年間で10万円も差額が出ます。)

巧みな宣伝戦略と無人契約機でシェアを伸ばしたことは確かかもしれませんが、本質は違うというのです。
(最近の「たまにはバ・バーンと」とか「あっとその時、あっとローン」なんていうのは銀行のコマーシャルですが。)

彼が言うには
1)同じ金を借りるなら、貸出金利が安いほうが有利だと気付くのは賢い消費者である。
2)賢い消費者は、そもそも高利の借金などしない。
3)賢い消費者にとっては銀行ローンの年利10%でも充分な高利なので、多少金利を下げたくらいでは金を借りない。
という三段論法が成り立つと。。。
そして、
1)同じ金を借りるのに金利の高低に気付かないのはバカな消費者である。
2)バカな消費者は、目先の欲望に目がくらんでいるから、高利な借金でも気にしない。
3)バカにとっては、年利10%も29.2%もかわらない。
という話から
→経済学においてはすべての市場参加者は経済合理的に行動する。
→しかし、現実の人間は経済合理性を基準に生きているわけではない。
→銀行などがバカ相手に商売をするにはバカにもわかる宣伝をしなくてはならな い。(コマーシャルの話に戻る)
と続きます。

たいへん乱暴な話ではありますが、現実社会をある意味、言い当てているのではないでしょうか?
その他、日本の民法が根本的に間違っている部分(日本以外のすべての先進国では債務法はあっても日本のように債権法はどこにもないという話など→これも以前のブログで書きましたが。。。)だとか不動産競売の実態など多岐にわたって経済の話を展開しています。

が、しかし、

そのほとんどはこれまでのこのブログに書いてきたことがほとんどで真新しい話が少なすぎる。
と、いうことで1500円のこの本、ブックオフで750円で売っていたら買いです。
しかし「リゾートマンションの競売物件で最低入札価格が1万円でも入札者がいない」というしくみが想像できない方はすぐ書店に走れ!

 
お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 ― 知的人生設計入門
橘 玲
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日本人の構造改革

Wed, 22 Oct 2003 03:07:03

今朝、出勤途中に民主党のマニュフェストをもらいました。
マニュフェスト、もう読みましたか?

道路公団改革、郵政公社の民営化、年金改革、地方財政の自立、教育制度改革。
少しずつ日本社会のひずみを解消しようという動きが出てきています。
ところで、日本社会のいびつな仕組みというのはいつ頃できたのでしょうか?

私は徳川幕府の300年間が今の日本人の根っこを作ったのではないかと思っています。(それとアメリカの占領統治とその教育制度ね。)
江戸幕府は士農工商という制度をこの国に作り、あらゆる観点からこの制度をうまく運営するための組織を作った。

戦国時代までの日本人は明るかった。
割と南国気質も強くあっけらかんとしていた。(と伝えられている。)
それが徳川300年を境に国民の大多数は考えることをやめ、日々に埋没していく。
決められた士農工商という名のカーストの中で決められた場所で決められた仕事をして生きていく。

徳川幕府の根本的構想のひとつに「幕府の許可無き事は禁止」というのがあった。
(と私は思う。)
この国ではあらゆることは原則禁止なのだ。
街道を旅するには関所札が必要だし(それも武士と商人のみ)階級によって髪形まで決められていた。

だからだかどうだか、今でも日本の法律の考え方は世界に類を見ないものが多い。
何ヶ月か前に日本の民法の考えがおかしいという話をここに書いたが、道路交通法然り。
道路は走ってはいけないもの?から考えがスタートして許可を取った者は自動車などで走ってもよい。ただし制限速度の表示のとおりに。表示がなければ無制限?
もちろん違います。車種によってあらかじめ制限速度が決められており表示がなければ車種ごとの上限を守り通行する。

車検制度?車の整備くらい国家権力にあれこれ言われなくても自分の身は自分で守るべきでしょ?
許認可制度?弁当屋ひとつ開くのにどれだけの許可が要るでしょう?
診療所を一つ開くなんていったら分厚い本一冊分の許可申請が必要になる。

もっとわかりやすいところでいえば看板ひとつとってもそう。
華厳の滝などの景勝地でよく見かける「立ち入り禁止」の看板。
あれが「私有地のため立ち入り禁止」なのならわかるのだが、「そっから先に行くと危ないよ」という意味で書かれていたりする。
アメリカあたりだと「ここから先は自分の責任で・・・」と書かれていたりするのを見たことがあるしカンボジアならただ単に「地雷原」と書いてあったりするが。

人は生まれながらにして自由であるはず。
少なくとも民権国家に暮らす人はそうであるはず。

しかし、この国の国民はいつの頃からか、自らの行動を他人に指示してもらうことに慣れてしまった。
何かをはじめようとするとき、「それって、やっていいの?」なんて考えるのはもう辞めにしましょう。

 

1年は14ヶ月ある

  • 2006/01/01 03:10
  • カテゴリー:価値観

Date: Thu, 02 Oct 2003 02:58:16 +0900

指折り数えてみると、今年も残すところ90日となってしまいましたがやり残したことはありませんか?

考え方によっては、まだ、90日もあるので間に合うかもしれませんね。

ところで、睡眠時間って平均でどれくらい取っています?

よく冗談で「寝ているときは死んでるのと一緒だから!」などと言うのですが、この寝ている時間の多少でずいぶんと持ち時間って変わりますよね。
神様は一人一人に平等に1日を24時間として与えてくれている訳ですが、1日8時間眠るのと4時間しか眠らないを比べると1年で2ヶ月間の差となります。

つまり、1日8時間眠る人の1年間を12ヶ月とすると、4時間しか眠らない人の1年間は14ヶ月もあるというわけです。
なんか儲かった気がしますね。

睡眠というのは取りすぎても余計眠くなる。
(学生の頃30時間くらい眠り続けたことがありますが、起きてもまだ眠かった。)
長時間眠ることに慣れてくると睡眠自体も浅くなるからでしょう。
短時間しか眠らない癖がつくと体の方も心得たもので短時間で深い睡眠に入る。
そのため(そりゃ、眠いわけですが)慣れるにしたがってだんだんつらさは緩和されてきます。

今年も残り90日。
今日から4時間ずつ睡眠時間を削ると90日で半月稼げます。
この半月でやり残したことのいくつかはできるかもしれませんね。
(実は時間をどれだけ得したかではなく、その時間を何に使ったか?の方が本当は大事なのですが。)

 

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久しぶりの2千円札

Tue, 28 Oct 2003 02:42:42 +0900

お財布には今いくら入ってます?
その内訳は?万札?千円札?それとも二千円札?

今日仲間と昼食を食べた後の会計で、ひとりが二千円札で支払っていました。
発行当初は大騒ぎだった二千円札もトンと鳴りをひそめてしまいましたね。

その、二千円札で支払った友人いわく「ローソンでお金をおろすと二千円札で出てきますよ。」だそうです。
ま、限られたスペースしかないATMに二千円札を入れることによって、ストックする金額を増やすことはできそうです。(千円札を減らして二千円札を入れる。)
でも、この二千円札って使い慣れないと使いづらいですね。(だって980円の買い物で1020円のおつりですよ。)

と、いうことで今日は貨幣の話。

現在は「日本銀行券」と「補助貨幣」が流通しているのはご存知のとおりかと思います。
「日本銀行券」とはいわゆるお札のこと。
昔は金との兌換貨幣でしたが、現在は日本銀行が「○○円の価値がある」と言い張っているだけのきれいな絵の描かれた「ただの紙」です。
(まぁ、日銀が金に換えてくれなくても「徳力本店」や「田中貴金属」に行けば金に換えてくれます。というか金を売ってくれますが。金価格と連動していないので兌換紙幣ではありません。アジアの通貨危機後、インドネシアのマハティール前首相が金兌換紙幣の復活を考えたとか。余談。)

そして「補助貨幣」は政府の発行する硬貨。
1円玉から始まり、すっかりおなじみになった500円白銅貨まで。
(1円玉はなんと1円以上価値のアルミニウムを使っているということで1円玉を溶かしてアルミの板を作っていた小学校の理科の先生が書類送検されたという事件が昔ありました。)
また、世界でも珍しい穴のあいたお金を日本では使っていたりします。
(海外旅行のお土産にどうぞ。珍しがられます。)

ところで、日本の貨幣は過去にさかのぼるともっと面白い。

江戸時代の貨幣制度。
上流武士階級は金貨を使い、下級武士は銀貨、いわゆる庶民や農民は銭貨(銅や鉄)を使っていました。
この頃の銭貨は真中に穴があいていて紐に通して保管したりしました。

ところがこの貨幣制度は使いづらい上この上ない。(2千円札の比ではない!)
塩や砂糖、薬は銀貨でしか買えないし、野菜やまきや小豆は銭貨でしか買えない。
幕府がそれぞれの階級の住む世界を分けるとともに意識まで分け隔てをしようとしていたのかもしれません。

そのため、貨幣の種類もさまざまなものが混在することになっていた。
金銀貨の種類は大判、小判、一分判、二分判、一朱金銀、二朱金銀、丁銀、豆板銀など。貨幣単位は斤、両、分、朱、匹、など。
両は斤の1/16、分は両の1/4、朱ははじめのうち両の1/24、のち、1/16にあらためられた。

この他、銭貨の単位では文がある。(100文=10匹)
16文キックの文ですね。(古すぎ。)早起きは3文の得とも言いますが。
そんでもって1両小判ひとつが銀で60匁だったりするからややっこしい。
(1匁=3.75g 匁は重さの単位です。今でも真珠は匁で計る。また余談。)

今度お金をおろすときは、ローソンのATMでおろして二千円札を手に入れようと思う、今日この頃でした。

嗜好品と薬物の境目は?

  • 2006/01/01 03:10
  • カテゴリー:与太話

Sun, 12 Oct 2003 14:07:37 +0900

私は最近、3年ぶり(4年ぶり?)に喫煙者に戻っています。
しかし、タバコの値段は上がっているし、街中ではタバコの吸える場所が極端に制限されており驚きました。

ところで嗜好品って、いろんなものがありますよね。
酒、煙草、コーヒー、チョコレート、コカコーラ、etc.etc.

作曲家のヨハン・セバスチャン・バッハはコーヒー中毒だったことが有名だし、カフェインは大量摂取すると異常出産つながることがいわれています。
完全なコーヒー依存症となるとコーヒーなしでは物事に集中できず、便通も悪くなることが多い。依存症の人が突然カフェインを断つと頑固な頭痛などの禁断症状が起きる。なぜか、同じカフェインを含む飲料でも「日本茶」はこれほどの禁断症状が起きることはほとんどないのは不思議です。(砂糖とカフェインの組み合わせは最も依存に陥りやすいといわれているから?)

スーパーマーケットで普通に売っている「チョコレート」。
これに含まれるカカオは古代アズテク人にとっては聖なる儀式の時に使用する特別な植物でした。このチョコレートに含まれる「カカオ」中毒から立ち直るために医療施設にて治療をしている人はアメリカなどではたくさんいる。
「砂糖」「脂肪」「カカオ」の組み合わせが依存になりやすいといわれているがほとんどのチョコレートはこの組み合わせで作られているのはご存知のとおり。

「コカの葉」と「コラの実」からつくられた「コカコーラ」は売り出された当初は「元気になる」「痩せる」ということで爆発的に売れました。「コカの葉」はご存知のとおり「コカイン」の原料となる植物。「コラの実」はカフェイン等を含んでおり、今でもアフリカの一部の地域では貨幣の代わりに流通するほどの貴重な薬物。この飲み物は習慣性があるということがわかってから「コカの葉」はまったく使われていませんし、「コラの実」はほんの微量しか入っていません。

アルコール中毒なんていうのはそこかしこにいるし、ニコチン中毒はいうまでもない。

国によっては嗜好品の意識も違い、南アメリカの多くの国の労働者は「コカの葉」を噛みながら辛い仕事をしている。(コーヒーに比べるとはるかに胃にはやさしくカフェイン中毒よりはましと言う医師もいる。)
カンボジアではいまだに地方に行くと大麻草をスープなどに入れて飲んでいるし(大麻草の種は日本でも七味唐辛子に入っていますね)、台湾ではビンロウを噛んで、あちこちに真っ赤なつばを吐いている人を見かける。(ビンロウは覚醒効果あり。)

LSDの幻覚の中、ビルの上層階の窓から飛び降りた人もいるし、覚醒剤の短期間の使用で特定の語学を集中的にマスターした人もいる。
ナツメグやパセリの種も大量に服用すると幻覚剤+興奮剤のような症状があらわれるが、幻覚を起こすほどの摂取量(20g程度)では肝臓障害を引き起こす。

どんな物質が自分の体にどのような影響を与えるのか?
ちゃんと認識してから摂りましょうね。(ちなみに、合法違法問わずに、体に与える影響の悪い順に並べるとニコチン&タールはかなり上位にランキングされそうです。)

 

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