友人がダイビングを始めるそうな。
「でも、言葉が難しい」と言っていたのでわかりやすく解説を。
以下、思いつくままに。。。
■オープンウォーター
頭上に妨げるモノがない海域の意味。
反対にクローズドウォーターとは沈没船の中とか海中洞窟の中など真上に浮上できない状況下の海域を言う。
潜水資格のオープンウォーターとは、文字通りオープンウォーター海域でのダイビングが可能な資格。
アドバンスドオープンウォーターという資格はオープンウォーターのアドバンスド(上級)資格で、潜れる水深がより深くまで潜れる。
その先、ダイブマスターやインストラクターまで資格は続くが、潜れる海域に制限があるのはオープンウォーターだけで、アドバンスさえ取ってしまえば、海域(水深)に対する制限は無くなる。
ただし、いずれも民間資格であり、法律による制限は無い。
要は面識のない初めて訪れた店で、ある程度信用される為のお守りの様なもので、どのレベルの資格を取得しているか?と、後で説明するログブックが実際の経験を示す裏付けの記録となる。
PADIやNAUIではダイブマスターはガイド業が認められ、インストラクターは資格授与ができるようになる。その先もコースディレクターなどのショップ経営に関する資格が続く。
資格団体に上納金を納めないと商売はさせてもらえない仕組みだ。
■レギュレター
タンクの圧縮空気を口から吸える圧力に減圧して放出する道具
1stステージと2ndステージに分割できる。
■1stステージ
レギュレターのタンクに取り付ける部分。
タンクの高圧空気(満タン時は約200気圧)を中圧(約10気圧)まで落とす機器。
実際には中圧値はメーカーによっても機種によっても違う。
■2ndステージ
中圧で供給された圧縮空気を周りの水圧と同じ圧力まで下げて放出する道具。レギュレターの口にくわえる部分。
■BCD
何の略だかは忘れた。(知りたい人はググってください。)
スキューバダイビング用の救命胴衣。
空気を入れたり出したりすることで浮力を調整する。
この空気の入れ加減で中性浮力(浮かないし沈まない海水比重と同じ状態)を保つ。
ポケットがついていたりフックがついているので、あれこれ収納可能。
フックには懐中電灯とかカメラとかを付けられる。ブラブラ。
■ダイコン
根野菜の一種。ブリなどと一緒に煮ると美味い。
本当はダイビングコンピューターの略称。
体内に溶けている残留窒素量などを自動計算してくれる他、深度や水温など様々な情報を自動で記録してくれる超便利な道具。
派生語で「ダイコンダイバー」というと、手計算では残留窒素の計算などができなくなってしまっており、ダイコンに頼りっきりのダイバーを指す。(残留窒素の計算はオープンウォーター講習で習いますので、今は知らなくてOK。)
■指示棒
インストラクターやガイドがよく持っている30cm程度の金属棒。
手で触れないウツボやイソギンチャクをツンツンしたり、自分のタンクをカンカン叩いて周りのダイバーに合図したりする。
■うつぼ
日本中の海に見られる穴の中に住む極悪非道な目をした魚。ほっぺがへこんでいるところが極悪非道に拍車を掛けている。
よゐこの浜口によると、美味しい食材。
たいていの人のログブックの中に生息している。(ほぼ、必ず居ます。)
■ログブック
自分のダイビング記録が記載されたノート。ダイビングスポットの名前から潜った年月日、天気や気温、水温、最大深度や平均深度等さまざまな情報を記録として残しておく。
また、観察した魚の名前などを記載することも多い。(うつぼとか。)
使用したウェイト量の記載は後々、参照することも多いので、必ず記録として取っておきましょう。
バディ(相方)やガイド、インストラクターのサインをもらうことで、公式な記録として、他店に初めて訪問しても、経験として認識してもらうことが可能です。
場所によっては経験本数15本以上とか、伊豆の神子元あたりだと経験本数30本以上とか言われたりする。自己申告で大丈夫な場合もあるが、時折、ログブックを見せろと言われることもある。
インストラクターやガイドのサイン入りのログは、世界中で一応公式記録として通用する。
ま、器材をセッティングしている姿を見れば、大体、初心者か?そうではないか?ぐらいはわかるものなのだが。
■中性浮力
無重力状態と同じ状態を海中で再現できている状態。
BCDの中に空気を入れたり出したりしながら、深度に合わせた浮力を作り出し、息を吸うとゆっくり浮上、息を吐くとゆっくり潜行という状態。
常にこの状態でいることが理想。
疲れないし気持ち良い。漂っているだけでも快感なのだ。潜っているというよりも、空を飛んでいる感じに近い。
■減圧潜水
作業ダイバーやテクニカルダイビングで行われる潜水技術。
過度の窒素が体内に溶け込み、そのまま急浮上すると体内で窒素が気泡となり減圧症を発症する状態。
9mで7分停止、その後、6mで27分停止とか、何段階かに分けて減圧停止をしながら体内の窒素を放出しつつ浮上する。
レジャーダイバーは行わないダイビング方式。
■無減圧潜水
減圧停止が不要なダイビング。
最大深度からも分速10m以内のスピードであれば、海面まで一気に浮上しても論理的には減圧症になりにくい範囲内の潜水。
ただし、体内にマイクロバブルは発生するので、さらにゆっくりと浮上することが、より安全なダイビングにつながる。
レジャーダイバーは常に無減圧潜水を計画することが求められる。
■安全停止
無減圧潜水がレジャーダイバーの基本だが、さらに安全を期するために、ダイビングの最後に深度5mで3分間停止する。
この3分間で体内に溜まった窒素を放出し、減圧症にかかりにくくする効果を期待したもの。
中性浮力が取れないと、この安全停止の時に水深5mが保てず、ひとり浮いたり沈んだりを繰り返すことになる。いけてないダイバーの典型(笑)
■PADI
ヨーロッパ発祥の世界最大のダイビング団体。金儲けがとても上手。
■NAUI
PADIに並ぶ大きなダイビング団体。アメリカに本拠を置く。金儲けが割と上手。
■潜水士
潜水を業務に使う為には必要な、潜水に関する唯一の国家資格。
泳げなくても、一度も潜ったことが無くても、勉強さえすれば取得は可能だ。
息なんか止めなくても良い。学科試験のみで取得できるのだから。
何故か試験会場は関東は千葉の五井のみ。
■IOP
伊豆海洋公園の英語名の略称。東伊豆を代表するダイビングスポット。
僕はあまり良く知らない。
■大瀬崎
沼津市のダイビングスポット。
小さな湾になっており、湾内は外海が荒れていても、比較的潜れる日が多い。
スキー場で言うと苗場の様な位置付けのスポット。
季節に合わせて様々なイベントが催される。ちょうど今の時期は外海にはアオリイカの産卵床が設置され、運が良いとイカの産卵が見られるらしいよ。こないだはマンボウも来ていたらしい。
湾内にはプーさんが沈んでいる。(朽ち果てているが。)現地ショップはたくさんある。
■館山坂田
千葉のダイビングスポットの中ではトップクラスに美しいが、伊豆方面のスポットと比べると平均的なレベルかな。
ジャックマイヨールが晩年を過ごした土地であり、彼の著書の中でも親友として紹介されている成田さんという方は坂田で現地サービスを経営している。http://www9.plala.or.jp/seacrop/
経験豊富なダンディなおじさま。妹さんはオーダーのウェットスーツを作ってくれる職人さん。技術には定評があるようだ。
■鴨川
千葉の外房に面するダイビングスポット。
外洋に面した海は深いブルー。
漁協の理事の経営するダイビングショップがあり、S-Pro製品が激安で買えたりする知る人ぞ知る穴場。
http://www.aqua-kamogawa.com/←最近僕が作ったページ
惜しまれつつ閉鎖されました。(2020/03/01追記)
■現地サービス
直接エンドユーザのダイバーをお客として持つよりも、現地のサービスに徹した経営スタイル。主な収入は貸しタンク、昼食、シャワー等の設備使用料。各地のダイビングショップがお客さんを連れてきて、現地サービスを利用するというスタイル。
個人が直接、利用することも可能。その場合はガイドも依頼できる。というか、ガイドを使うように促される。貴重な収入源だし、事故られるとやっかいなので、ある程度のスキルと経験を理解してもらえないと、ガイドなしでは潜らせてもらえない。
■都市型ダイビングショップ(あ、偏見に満ちています。この文章。)
ダイビング関連専業で食って行っているお店。
少数のお客を取り合いしながら生き延びているので、熾烈な競争下に置かれている。
一度つかんだ客は絶対に離さない。なので、ガッチリと掴まれると、そのショップでインストラクター資格まで取らされるか、いつまで経っても一人では潜れない半人前として一生を過ごすかのいずれかとなる。
僕の友人の元インストラクターS氏は前者の典型例だ。
後者の定型パターンとしては器材を購入前、かつライセンス取得前に捕獲され、洗脳されていくケース。ダイビングの楽しさと危険を両面で教えるが、危険回避の対処法については極力難しく教え、その上で、自分達と一緒にいれば大丈夫と教え込んでいく悪質な店もあるらしい。
現地サービスなどでこういう集団に出会うと、外の世界の人達との交流をショップのスタッフは嫌う。
ヤフオクで激安で入手した器材など使っていると知られたら、死にたいのかと罵られることは必至(笑)
(ヤフオクだって、ちゃんとオーバーホールすれば大丈夫です!)
世界中で日本にしか生息しない特別な人種とショップ形態。
■TUSA(つさ)http://www.tusa.net/
ダイビング機器メーカー。TabataUSAの略。
数少ない日本のメーカーだが、以前、安い機器を高く上代設定し、値引きして安く売るという手法を多用した為、評判を落とした。
■MARES(まれす)http://www.mares.co.jp/
イタリアのダイビングメーカー。
パソコンで言うと、アップル社みたいなイメージかな~。品質デザインに定評があるが、値段が高い。軍用などにも使われている。
■S-Pro(スキューバプロ)http://www.scubapro.co.jp/
アメリカの大手ダイビング器材メーカー。MARESとS-Proが双璧か?シンプルなデザインで堅牢。
■GULL(がる)http://www.gull-msc.co.jp/
世界に誇る、日本のダイビング用の軽器材メーカー。
主にゴム製品に定評がある。マスクやフィンは秀逸。日本人の脚力、顔のサイズにもあっているのでVery Good だ。
■モビーズ http://www.mobby.co.jp/
ウェットスーツやドライスーツの一流ブランド。高いけどしっかりした商品開発をしている。アフターサービスも充実。
本社は石巻市。震災に負けず、頑張れ!!!
■SP-10H型
これを見たら必死に逃げねばならない。足に付けたナイフで格闘するなどと甘い夢は見ない方が良い。高い確率で死ぬか、拉致される。必死に逃げろ!
主に日本海側に出没するが、太平洋側にはほとんど出没しない。
北朝鮮の半潜水艇で朝鮮労働党作戦部の所属。
魚網切断装置や日本製のGPSとレーダー、HF無線機の装備が確認されている。
全長約12m、全幅約3m、高さ約1.5m、排水量11tの大きさであり、喫水は約70cm。
アメリカのマーキュリー社製とみられる375馬力エンジン3基(3基って半端やな~。昔のカワサキのケッチみたい。あ、ケッチは良いバイクでしたが。)を搭載して、最高速力は半潜水時は6ノット、浮上時は45ノットである。定員は8名で、居住性は皆無らしい。(僕は乗ったことはない。)
船体にはレーダーに映りにくくなる黒い特殊塗料が塗りつけられている。
標準武装は、各乗員の個人火器、二門のRPG‐7発射機および17~30kgの自爆用高性能爆薬がある。
爆薬の信管には、敵艦への体当たりの衝撃で起爆する物と自爆ボタンの操作で起爆するものが装備されているらしい。
この半潜水艇は、工作員を韓国に隠密裏に侵入させる任務、あるいは北朝鮮に帰還させる任務に使用される。
侵入する目的地の海岸まで30海里の位置までは浮上して高速で接近する。
それ以降は艇内のタンクへの注水で少し姿勢を下げ、12ノットで航行する。
残りの距離が12海里を切った時点で、半潜水状態に移行。
窓(水面上50cm)とシュノーケルのみを水上に出す低姿勢によってレーダー探知を避けながら6ノットで侵入する。
エンジンの騒音で気づかれないよう、目的の海岸まで500mの位置まで到着するとエンジンを止めて停泊。
そこで工作員と案内員を降ろす。彼らは泳いで海岸から密上陸していく。
工作員の上陸後、戻ってきた案内員を回収して帰還する。
案内員とは、上陸直後まで同行し工作員を護衛する役目の工作員。
射撃のプロであり、撃術(キョクスル)と呼ばれるテコンドーをベースにした軍隊格闘術(CQC)に秀でた戦闘員である。
半潜水艇の航続距離は最大720km。
単純に考えた場合は北朝鮮から韓国南部まで単独で往復できるという計算もできるが、韓国側の警備の目を盗むためには大きく遠回りする航海をしなくてはならない。また、長い航海に耐えうる居住性もない。
そのため、北朝鮮から遠い韓国南部以遠への侵入の際には、母船を務める工作船に格納されて目的地の近海(おおむね40海里)まで運ばれる必要がある。
ただし、距離の短い韓国北部への侵入には母船は使われず、北朝鮮のヘジュ港などの前線基地から単独、最短距離で任務に向かう。
当然、日本沿岸で目撃されている半潜水艇は母船から出航したものと思われる。
ダイビング中に目撃した場合はじっと身をひそめる必要がある。
目撃したことを相手に悟られた場合は、拉致監禁、殺害の恐れがある為、注意が必要。
海では最も、警戒すべき生き物だ。当然、サメより怖い。
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