宝石って濃い方がいいの?
一般的には色石については色の薄いものより濃いものの方がよいとされいていますが、それも程度問題です。
宝石の条件として誰もがあげる第一の条件は、なんといっても美しいことです。
いくら濃いといっても美しくなければ価値は下がります。
サファイヤの色の濃すぎるものでまっ黒に近いものがあります。
このような物はあまりお勧めできません。
宝石はなにかの物質の結晶なのですが、この結晶に微量のほかの物質が混じることにより色がつきます。
この混じり方が問題です。
ルビーやエメラルドやアクワマリンは透明のコップに水を入れてそこにインクをたらすようなかんじで色が付くのでかなり濃くても透明度があってきれいです。
しかしサファイアの場合は青色のチョークの粉を水に溶かすようなかんじで色が付くのであまり濃いと透明度がなくなってしまいます。
一般的にオーストラリア産のサファイヤに多いまっ黒のものは(一般論であり、オーストラリアでも美しいサファイヤは採れますし、スリランカでもまっ黒のサファイヤは採れます。)
どんなに大きくても宝石としての美しさという点ではあまりおすすめできるものではありません。
写真はバイカラーサファイヤです。バイカラートルマリンやアメトリン(アメシストとシトリンのくっついたもの)はちょくちょく見かけますが、サファイヤではあまり見たことがありません。