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ラットレース

週末に「キャッシュフローゲーム会」というものに参加してきました。
キャッシュフローゲームってなによ?って?
日本では2000年頃に出版された「金持ち父さん貧乏父さん」という本の著者が、自分の本で書いている内容をゲームにしたものです。

Webで見つけて申し込みました。
区の集会場を会場として毎週末2回開催されているらしい。
主催者は20代の若者。
某大手電機メーカーで半導体の設計をしているとのこと。
参加費はワンコイン(500円)ポッキリ。
ふーん。面白そうだ、行ってみよう。

会場に到着するとその日の参加者は3名だそうな。
最初に15分程、主催者からの講義を拝聴する。
「金持ち父さん貧乏父さん」の教えのおさらい。

サラリーマンと個人事業主、投資家、ビジネスオーナーの4つの区分の話から、資産と負債の考え方など。(会計の話とは違います。)

株券は資産でーす。
金の延べ棒も資産でーす。
では、ローン組んで買った自宅は?
 負債でーす。ピンポーン!あたりー!
では、現金で買った自家用車は?
 負債でーす。ピンポーン!あたりー!
では、借金して買った隣の運送屋に貸しているトラックは?
 資産でーす。ピンポーン!あたりー!

そんなやりとりをしながらゲームの説明へ。
こちらの円になったループしているマスは「ラットレース」と呼ばれる、サラリーマンや個人事業主のエリアです。
ひたすらグルグルとエンドレスで回ります。
ラットレースの中では、自分の知識や労働力をお金に換えるエリアです。
ここで稼いだお金で、資産を増やして、不労所得が生活費を上回ったら「ファーストトラック」と呼ばれる投資家エリアに移動します。。。

簡単に説明したらやってみるのが早い。
ラットレースをグルグル。。。
おっ!株価暴落!購入のチャーンス!うっしっし。
ほげ?リストラ。。。2回休み。。。

このゲームに慣れている人とやると勉強になる。
当然、運にも左右されるのですが、テクニックというか実力でカバーすることができる部分も結構あったりする。

例えば、自分では使うことのできない高額のラッキーカードを他人に売ることもできる。その際の情報料は交渉次第なのね。

あるプレーヤーは現金はたくさん持っているが資産を持っていない。
良い物件が欲しいが、良いカードを引けない。
そんなとき、金も資産もないプレーヤーが、高額ラッキーカードを引きあてる。(例えば頭金が40万ドルかかるが、月々のキャッシュフローはプラス3000ドルのマンション物件とか。)

当然、カードを引いた貧乏プレーヤーは、頭金がないので買えない。
お金持ちプレーヤーに「このカード5万ドルで買いません?」とさらっと言っている。「へ?5万って5千の間違いじゃないの?」と思いながらも聞いていると商談成立。
そのラッキーカードで金持ち君はラットレース卒業。
5万ドルを受け取った貧乏君も借金返して、4ターン後にはラットレースを卒業。
これって、Win&Winの関係じゃん?!

現実社会でも、金持ち仲間同士では似たような話を聞きますね。
んーー。ゲームなのに深いーー。

ゲームが終わると、そのゲームを振返ってみる。
「あの時の情報料5万ドルで復活できましたよ。」貧乏プレーヤー氏談。
「いやー、あのマンションでラットレースを卒業できたからねー。」と金持ちプレーヤー氏。
「ただただ、見て唖然としていました。その後、僕が良いカードを引き、自分ではお金が足りなくて使えない時、隣のAさんに2000ドルで譲ってくれ!と言われて、譲ってしまったけど、安かったかな?」と私。
「いやいや、あの時のA氏の経済状態では2000ドル以上だと買わなかったというか、買えなかったでしょう。だから正解でしょうね。」と主催者。

んーーー。ゲームとはいえ、あなどれない。

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