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核施設廃絶反対!

日本は原子力発電を、今、やめるべきではないと僕は思っています。

ただ、福島で明らかになった通り、リスクの高い発電方法ではあるので、縮小すべきであるとは思っています。
でも今すぐにゼロにすべきではない。
少なくとも数基、ないし十数基は、当面保持し続けるべきであると考えます。

マスコミの報道などを見ていても、kwあたりの発電効率がどうのとか、そんな議論がされていますが、そんな議論は見当はずれも良いところだと思います。

諸外国から見たら、特に中国や北朝鮮から見ると、日本の原子力政策では平和利用と言いながらも、兵器転用可能な核技術を保持し、物理的なプルトニウムも2010年末時点で45トンも保持している事実が(海外保有分を含む)外交上のカードの一枚になっているわけです。

日本人がどう考えようとそんなことは関係なく、各国の情報部や政府は「もし、日本が本気で核兵器を持とうと思ったら、かなり短時間でそれを実現できる」というその現実を知っているし、それを踏まえた上で、日本外交を展開しているわけです。(実際にこの国がそんな決断をすることは今のところ考えられないが。それはそれ。現実は現実。)

核は外交上では有効なカードであり、実際にそのカードを切ることはできないが、その有効なカードであることを少なくとも認識し、そのカードを捨てる覚悟を固めた上で、廃止するなら廃止しないと駄目だよ、という話なんですよねー。

世界平和って、祈るだけでは実現しないし、実際には戦争にならないためにも外交が重要。
核兵器を持つべきだと言っているのではなく、戦争回避のための唯一の手段は外交であり、その外交交渉のカードは一枚でも多く持っておくべきだと思うのです。

そこにはkwあたりの発電単価なんてどーでもよい。
そういう話ではない、というのはそういう意味です。

世界の中の「のび太」は現実世界では生き続けられない。
何十人ものスネ夫やジャイアンに喰い殺されてしまうでしょう。
そして、現実世界ではドラえもんはいない。(米国はドラえもんではありません。)

現実世界では「狂人」と言われる指導者も何人もいます。
彼らにとって、平和を祈るだけでボサッと突っ立っているのび太は、カモにしか見えないでしょうね。

そんなこんなの議論がマスコミなどで、ほとんど行われないのは悲劇ですね。
また、これらのことを意識すらしないで、すべての核施設を閉鎖するという結論を下すのは問題外で、その決断を下した際のリスクを十分認識した上で、下すべき決断だと思うのです。

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福島第一原発で何が起きているのか?を、できるだけ簡単に説明してみた。

なんだか、Twitterなどを眺めていると、いろんな言葉がごっちゃになっている様な気がするので解説します。
「メルトダウン」「臨界」「核爆発」「水素爆発」等などの言葉が、混同されている様に思うので、それぞれの言葉を整理してみます。

まず、メルトダウンは日本語で言うと「核燃料の溶融状態」を指す。

核燃料はそれ自体が中性子を出し、その中性子が当たった周りの核燃料は、さらに核分裂を起こし、中性子を出す。
核燃料の詰まった燃料棒が原子炉には何本も刺さっているようなイメージ。
この燃料棒と燃料棒の間に、制御棒を入れることによって、発生した中性子を間引き、燃料の核分裂を制御している。
制御棒を燃料棒の間に差し込むと核分裂が抑えられ、抜くと核分裂が激しくなる。
それが原子炉の制御の仕組みだ。

その仕組みが何らかの理由により壊れると、例えば冷却水がなくなって冷却されなくなると、燃料棒は自分自身の熱で溶け始める。
炉の底に溶けて流れ落ちた燃料は、制御棒を間に挟んでいないことになり、底に溜まった核燃料が一定量を超えると放置しておくだけで激しく核分裂を起こす状態となる。
この核燃料が炉の中で溶けて流れ出している状態がメルトダウンだ。

公表されている情報によると、福島第1原発の一部の原子炉では、今、まさにこの状態となっていると思われる。
(当初報道からこのブログアップ時点まで、ニュース等ではメルトダウンという言葉は使われていなかったが、事故当初から「燃料棒が冷却水から露出しており、一部損傷している。」と報道されており、言い方を変えれば「メルトダウンを起こしている。」と同義語だった。2011/05/16追記)

そして、臨界というのは、どの様な状態だろうか。
核燃料が自然に崩壊し、その時に発する中性子が周りの燃料にぶつかり、ぶつかった核燃料はさらに核分裂を起こし崩壊していく。
核燃料の量が少ないと、自然に放置しておいても核分裂は次第におさまっていくのだが、プルトニウムの場合で16kgを超えると、激しく核分裂が起こり、核分裂が次の核分裂を起こす連鎖反応が起こる。
連続的に核分裂が続き、激しくなっていく状態を、臨界状態という。

今回の原子炉事故でも、この臨界状態を避けるために懸命の冷却作業を行っている。
冷却作業ができないと、燃料棒の温度が上がり、さらにメルトダウンを起こし、炉の下部に溜まった核燃料が一定量を超えると臨界状態となり制御不能となる。

チェルノブイリではこの臨界状態となり、しかも長時間露出したままの状態が継続された為に被害は広範囲に広がり悲惨な状況となった。
福島第1原発は燃料棒の臨界量に達する損失を食い止めるために、今日も必死に冷却水での燃料棒の冷却を続けているところだ。

臨界状態となってしまった場合、連鎖的に核分裂が進み、制御することは非常に困難になる。
中性子が爆発的に飛びまくり、人が簡単には近づけない状態となってしまう。
爆発的に、という言葉を使ったが、核爆発を起こす訳ではない。

核爆発というのは、核爆弾という特殊な構造の中で瞬間的に核分裂を起こさせることで起きるもので、メルトダウンや臨界によって起こるものではない。

福島第1原発で起きた何度かの爆発は、核爆発ではなく、水素爆発だ。
この水素爆発は、燃料棒を包んでいるジルコニウム合金が損傷し、水蒸気と反応することによって発生する水素が爆発したもので、この爆発自体では放射線は発生しない。

ただ、爆発の衝撃によって、建屋が壊れたり、その他の設備を破壊してしまうので、建屋内に溜まっていた放射性物質が飛び散ったり、冷却が予定通り行えなくなるなどの影響が起きた。

水素爆発という言葉で、水素爆弾を連想する方もいる???かもしれないが、水素爆弾は構造が根本的に違います。
巨大な球の周りに核爆弾を仕掛けて、その圧力で中心部に核融合を起こす仕組みなのが水素爆弾だ。
水素と酸素の混合気体が爆発するのとはわけが違う。

原子力発電の安全神話が崩れたとか、いろいろ言う人はいるけども、人の作ったものは必ず壊れる。
事故は減らすことはできるけど、なくすことはできない。
めったなことで、僕は絶対という言葉は使わないが、人の作ったものはいつかは絶対に壊れる。

悔やまれるのは、なぜ、一か所にまとめて作ってしまったか?だ。
そして、なぜ、地震の起きやすい場所に作ってしまったか?だ。

いずれも答えは同じ。

地域住民を説得できた場所に作ったから、ただそれだけ。
そこがたまたま、地震が起きやすくとも、他に作る場所がないので、そこに作る。

そして、地元も核施設を受け入れることで補助金として百億単位の金を得る。
一度見た夢は忘れられず、2号機、3号機・・・7号機、8号機を誘致することになる。
詳しくは過去ブログをお読みください。

今はただ、過去の事をとやかく言うよりも、ひたすら臨界事故を防ぐことが先決だ。

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求む!必殺仕事人! ~原子力予算に群がる人々~

東日本大震災で被害を受けられた方々に心からお見舞い申し上げます。

あっという間に震災から1ヶ月が経った。
1ヶ月経った現在、震災と津波の被害に関する報道よりはるかに多くの時間放送されているのが、破損した原子力発電所のニュースだ。

素朴な疑問。
なぜ、東京電力の発電所が東北電力の管轄内にあるのか?
柏崎の原子力発電所も東京電力が設置しているらしい。
そして両発電所で発電した電気は東北電力管内では使われず、東京電力管内で消費されている。

なぜ、そんなことが起きるのか?という素朴な疑問から調べ始めたら、原子力をめぐるあれやこれやの思惑が見え隠れし出して腹立たしいったらありゃしない。
今日はそんな話。

発電所の建設が始まったのは1950年代の法整備から始まり、66年には運転が開始された。
その後、オイルショックを経て70年代に今回の福島第一原発も設置されている。
どんな法律や背景で設置されたのか?

原子力基本法が1955年に制定され、74年には電源三法が制定され、受け入れる自治体に補助金を交付する仕組みが作られた。
電源三法とは「電源開発促進税法」「特別会計に関する法律(旧・電源開発促進対策特別会計法)」「発電用施設周辺地域整備法」のことなのだが、小難しい条文なんかはここでは割愛する。
その法律の意味するところを紐解くと、施設周辺の公共施設の整備を促し、地域住民の福祉向上を図ることで、電源立地のメリットを地元に還元することが目的なのだそうな。

要は、基本法を制定して原子力発電所を国が推進したものの、建設場所に困ってしまった。
地元の反対があったからだ。
それを懐柔するために制定されたのが、この電源三法だ。

さて、原発を受け入れると、地方自治体にはどれくらいの交付金が支払われるのだろうか?

資源エネルギー庁のホームページによると、出力135万kwの原発を建設した場合の例が紹介されていた。
http://www.enecho.meti.go.jp/info/committee/data/051005g.pdf
(1基で135万kwの出力というと、柏崎の刈羽6号機とか7号機がこれにあたる。)

「建設費用は約4500億円、建設期間7年間」の設定では、支払われる交付金は運転開始10年前から10年間の合計で391億円。
運転開始後の10年間で固定資産税を入れると502億円にも上る。

以前はこれらの交付金には用途の指定があったものの、2003年の改正(?)によって用途の指定がなくなった。
つまり、何に使ってもよい自由なお金になったのだ。
誘致に成功すると、と言うか、誘致するために、その交付金をジャブジャブ地元に注ぎ込む。
何に使ってもよい100億単位の金。

ま、ある意味、それはそれでよいのかな。
原子力リスクの代償として、地域に還元する訳なのだから。

ところで、交付金は稼働前が多く、原子力発電所の稼働後は約1/4程度になってしまう。
稼働開始後は固定資産税の収入が主になるわけだが、固定資産税も減価償却とともに減っていく。
収入は年々減っていくわけだ。

人は一度見た夢は忘れられない。
既に1基建設された原発の横に、2基目を建設することに対しては、抵抗感は雲泥の差で低くなる。
次なる原発を誘致することになるわけだ。

設置する側も、そうあちこちに建設場所が見つかる訳ではないので渡りに船である。
同じ場所に2号機、3号機、、、挙句の果てには、6号機まで建設され、さらには使用済燃料の貯蔵プールまでもが、同じ場所に作られてしまったのが、今回の福島原発だ。

さて次に、国と原子力関連法人との仲良し度合を見てみよう。
原発を持つ東京電力や関西電力や、原発関連法人には、どれだけの官僚OBが天下りしているのだろうか?

用地買収や反対住民の説得などには暴力団の介入なども多いため、電力会社は警察官僚の天下り先としても有名だ。
実際に明るみに出た話としては関西電力の珠洲原発の建設計画の用地買収に伴い、暴力団組長が関電に30億円を要求した事件などがある。
当然、それらの矢面に立ち、隠密に問題解決をするのは元警察官僚達の役目だ。
なので、まだ、彼らは良い。
暴力団対策や用地買収という、実際に必要な実務の為に雇用されるわけだから。(実際に手を下すのが誰かは別として、その指揮をとるわけだ。)

ひどいのは経産省などからの天下り組。
資源エネルギー庁から東京電力顧問に天下った某官僚は、この最も重要な今、雲隠れしているらしい。
「表立って動くと『天下りがいるから東電に甘い』と批判されることをかわすため」らしいが、現在は経産省幹部と東電幹部との橋渡し役を担っているらしい。
そしてその本当の役割は「東電の支払う賠償額をできるだけ減らすこと」だそうな。

2万歩譲って、これも許そう。
東電の社員として、東電の利益の為に働いている訳だから。。。

さらに酷いのは、原子力安全委員会。

この委員会は原子力の安全確保の為に内閣府に設けられた原発の監視役だ。
今回の様な事故が発生したら、中心となって対応策を推進するべき立場にある。
推進するのは東電かもしれないが、少なくともお目付け役として指導する立場にあることは間違いない。

その委員長の斑目氏が初めて世間の前に現れ発言したのは23日夜。遅すぎる。
さらに、その後の会見では、放射能に汚染された汚染水処理の話をめぐり「知識を持ち合わせていないので、東電と原子力安全・保安院にしっかりと指導していただきたい」と発言した。

何のために存在するの?
原子力"安全"委員会の委員長さん。
あほらしくて笑いが止まりません。

彼らは常勤の特別職公務員だが、定例会議は週に一度だけで、議事録によると会議は最短10分弱、長くても1時間半だそうな。(週刊ポスト調べ)
これで、月給93万6000円とボーナス合わせて1600万円以上の年収だそうな。
笑いが止まらないとは、このことだろう。(別の意味で)

経産省を中心に政府が拠出する原子力予算は年間約8370億円(2011年度概算要求額)。
この巨額の予算に群がる?(ぶら下がる?)組織は原子力安全基盤機構だとか、日本原子力研究開発機構だとか、原子力安全技術センターだとか、日本原子力文化振興財団だとか、だとか、だとかは、今、何をしているのか?

今こそ、日頃の成果を発揮する時ではないのだろうか?
今こそ、真価が問われているのではないのだろうか?

挙句の果てには、原子力損害賠償法に基づき、各電力会社が毎年国に納めた補償料が、1962年の制度開始から2010年度まで累計でわずか150億円しかないことが分かったらしい。
東京電力福島第1原発事故で、国は最低でも1200億円を支払う必要があるらしいが、補償料ではぜんぜん足りない。
2号機も対象となった場合は2400億円を用意する必要がある。

不足分は国民負担で賄うしかないというが、その前にやるべきことがあるのではないだろうか?

これらの予算にぶら下がり、散々美味しい思いをしてきた人々は、どう責任を取るつもりだろうか?
いや、誰が責任を取らせるのだろう?

求む、必殺仕事人!

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出荷停止のホウレンソウでどれ位被曝するのか計算してみた

震災で被害を受けられた方には心からお見舞い申し上げます。
めったなことで募金なんぞはした事がない私めも、金千円也を募金させていただきました。

さて、震災から半月が経ちましたが、いまだ1万人以上の方が行方不明となっているようですね。
6000人以上の方が亡くなられた阪神淡路大震災では、行方不明者は最終的に3名だけでした。
いかに津波による被害が恐ろしいかということを痛感する事実です。

そして、原子力発電所の被災。
先日のニュースでは、とうとうプルトニウムが土壌の中から発見されました。
「過去の大気圏核実験で拡散したプルトニウムと同等だから安全」なんていう人もいるが、世界中で癌で死ぬ人が増えていることとの因果関係があると主張する学者もいます。

ちなみにヨウ素131の放射線半減期は8日間なのに対してプルトニウム239の半減期は2万4千年だそうな。
人間にとっては永遠とも思える時間ですね。
ただ、半減期が長いから危ない、ということではありません。

ヨウ素131はわずか8日間で大部分が崩壊して放射線量が半分になる訳だが、プルトニウム239は、2万4千年かけて半減するので、放射線をじわじわと出していく様なイメージ。

なので、半減期が長いから、短いから、というのは、現在の影響がどの程度長く続くのか?というところには繋がるのが、今どれだけ危ないか?
という話とは別である。

さて、どの程度危ないのか?
放射線被害を受けた事例というと、東海村の臨界事故が記憶に新しい。
Googleで「東海村」「臨界事故」「画像」で検索すると臨界事故の被害者の写真などが、多数見つかるだろう。

この事故では、3名の方が被害を受けたのだが、当時35歳の作業員の方は推定16-20シーベルト以上の被曝をしたらしい。(3人の中で最も被曝量が多い。隣の部屋で被曝した方は、1-4.5シーベルトの被曝量だった。)

さて、被曝するとどうなるのか?
被曝したことにより、染色体が傷ついたため、新しい細胞ができない状態となってしまう。
顕微鏡で、細胞核を見てみると、染色体は黒い点となり粉々に砕け散っていたらしい。

人間の体の細胞は、数ヶ月でほとんどが入れ替わる。
正常な人は皮膚は垢となって落ち、その下には新しい皮膚ができている。
しかし、被曝して遺伝子が破壊されると新しい皮膚ができない。
遺伝子が機能しなくなると、新しい細胞をコピーできなくなるのだ。

そのため、表皮が垢として剥がれると、肉がむき出しとなる。
全身の粘膜から出血し、全身が溶けていき、83日後に、多臓器不全でこの方は亡くなった。

彼の被曝量は核爆弾の爆心で受ける被曝量に匹敵するとのことだが、実際の核爆発であれば、一瞬で蒸発してしまうのでこれほどの苦しみを長期間に渡って受け続けることは無かっただろう。

40歳の作業員は6-10シーベルトの被曝というので、先の作業員よりは被曝量は少し少なかった。
しかし、6シーベルトの被曝は99%の人が死亡する被曝量である。
結果として211日後に多臓器不全でこの方も亡くなった。

放射線被曝の被害者は悲惨である。
最初は健康体にみえるのだが、新しい細胞が作れないことから新陳代謝と共に自分の体が崩壊していく。
しかし、心筋と脳細胞、神経細胞等は新陳代謝しない。
生まれた時の細胞をそのまま使って生きていくのだ。
これらの組織は、被曝しても死の直前まで正常に近い機能を保っている。
これは苦しい。

五臓六腑は溶けてしまっても、神経細胞と脳、心臓は正常に近い働きをしているのだ。(心臓は動いているので正確には四臓六腑か。)

助からないことがわかりきっていたのに、延命措置を続けられ、211日後に亡くなった作業員も、亡くなる1週間前に、「家に帰りたい。」との言葉を発していたらしい。

3人目の作業員は1-4.5シーベルトの被曝量。
この方は一時、白血球量がゼロとなるが骨髄移植などの懸命の措置の結果、生還されている。

これらの事例や海外の事例などから、3-4シーベルトの被曝で50%の死亡率。
6シーベルトを超えると99%の死亡率と言われている。

さて、昨日の報道を見てみると福島原発2号機のトレンチに溜まった水の放射線量が1時間当たり1000ミリシーベルトだと言う。

1000ミリシーベルト=1シーベルトだから、ここに3-4時間居たら50%は死亡する放射線量。
6時間以上浴び続けると99%が死亡する放射線量ということだ。
(ちなみに1000マイクロシーベルト=1ミリシーベルトです。)

放射線というのは直接浴びるというのは、原発に近づいたりしなければそれ程大きな放射線を浴びることは無い。
気をつけなければいけないのは放射性物質を体に取り込んでしまうこと。

マイクロシーベルトの単位を使っている間はともかく、ミリシーベルト単位になってくると、体内に取り込まない様に気を付ける必要が出てくる。

体内に取り込まれると甲状腺や肝臓などに蓄積され、被曝し続けることになる。
その結果、10-20年後に癌が発症したり、ということに繋がっていく。

さて、どのような経路で体内に入り込むのか?

原発から500m-1km離れた地点からプルトニウムが発見されたことからもわかるように、放射性物質は飛び散り拡散していく。
細かい塵状になって拡散していくのだ。

なので、単純にマスクをするというのは効果がある。
放射性物質の塵は、呼気とともに吸い込まれ、鼻の粘膜やのどの粘膜にこびりつく。
肺までたどり着いた塵は、肺に蓄積される。

そして血管やリンパ管を通して肝臓や甲状腺に蓄積され被曝し続ける事になる。
食物と一緒に摂られる放射性物質も同様に、血管やリンパを通して肝臓や甲状腺に蓄積される。

何度も言うが、どれ位の量の放射線を出しているのか?が重要です。

放射線作業従事者の被ばく限度は1年間に50ミリシーベルトです。
航空会社でも、1年に600‐800時間乗務する乗務員は、1年に2-5ミリシーベルト位は被曝しているが、職業的に発癌率が高いとの統計はない。

では、今回話題になっていたホウレンソウで計算してみよう。
各地で検出された食品の放射線量のうち、特に高かったのは日立市のホウレンソウで、54100ベクレル/kgの、ヨウ素131が検出された。
これを摂取した人はどれくらい被曝することになるのだろうか?

ベクレルは物質が放射線を出す量であり、人が被曝で被害を受ける量はシーベルトで表現する。
ベクレルをシーベルトに換算するには、摂取量と、放射性物質毎に設定された「実効線量係数」という数値から算出するのだ。

ヨウ素131の実効線量係数(経口摂取)は0.000022Sv/Bqです。
1回100gのホウレンソウを食べるとして、計算してみよう。

計算式は
54100×0.1kg×0.000022=約0.119ミリシーベルト となる。

なので、この最も高い数値が出たホウレンソウ100gを食べると、約119マイクロシーベルトの被曝量となる。(単位はマイクロね。)

別にこの数値なら、たいして問題ないというのがわかりますね。(毎日食べ続けるのと掛け算になっていくので嫌だが。。。)

数字と単位が理解できると「2号機脇のトレンチの1000ミリシーベルト」の水は"やばい!"けど、「54100ベクレルのホウレンソウ」は、何回か食べるくらい、"どってことない"ということがわかる。

なんだかんだ言っても、最後の最後は国は守ってくれません。
(嘘をつくのが施政者の常だし。。。)

適切な判断をして、自分の身は自分で守りましょう!

以下は地震関連の便利情報です。
(通常、転載厳禁の有料サイトの情報ですが、震災被害の方に有用な下記の情報については転載が許可されましたので、こちらのブログに転載します。)

> 全国の放射能濃度
> http://doko.in/micro/
>
>
> 単3電池から単1電池を作る方法
> http://meteor.blog.avis.jp/archives/218
>
>
> 節電に協力できるWindows向け省電力化ソフトオプティムが特別版を無償配布
> http://green.optim.co.jp/
>
>
> 東京電力 株式会社 (OfficialTEPCO) onTwitter
> http://twitter.com/OfficialTEPCO
>
>
> ガス無しライターで綿棒に着火する方法
> http://jp.makezine.com/blog/2009/01/lighter.html
>
>
> 日経電子版では東日本巨大地震関連のニュースを幅広く報道しています。
> 特別対応として、災害状況などの記事に関しては無料としています。有料
> 会員以外の方でも詳しい記事をご覧いただけます。
> http://www.nikkei.com/paper
>
>
>
>
> 【被災者の医療費負担を全額免除】
> (2011年5月末まで)
>
> 厚生労働省は被災者の医療費を5月末まで免除すると発表しました。
> 病院窓口で申告すればかかった医療費(3割自己負担)が無料になります。
>
> 保険証の持参が原則ですが、保険証のない場合は名前や生年月日、勤務先
> などを医療機関に伝えれば、治療費や入院費、薬代などが無料になります。
>
> 被災者が東北地方以外に避難してからの受診も無料です。
>
>
>
> 【被災して読めなくなったHDDを無料で即日復旧】
>
> 「データサルベージコーポレーション」は、東日本大震災で落下や水没
> する等して読み出せなくなったHDDデータを無料で即日復旧するサービス
> を提供開始すると発表しました。(ただし持ち込みのみとなります)
>
> 現地・即日無償データ復旧サービスの開始について
> http://www.data-salvage.co.jp/tohokuearthquake/
>
> データサルベージコーポレーション
> 住所:宮城県仙台市若林区新寺1-3-19 仙台FLEX1ビル1F
> 電話:022-298-7630
>
>
>
> 【災害地区のガソリンスタンド口コミサイト】
>
> 「カーライフナビe燃費」では、災害地区のガソリンスタンド営業情報を
> 公開しております。
>
> ガソリンスタンド営業情報 - カーライフナビe燃費
> http://carlifenavi.com/gs/refuelsta/15
>
>
>
> 【NTTdocomoの各エリアのカスタマーセンター】
>
> docomoの全国統一フリーダイヤル(0120-800-000)では、最寄りのカス
> タマーセンターに繋がります。
>
> 以下の電話番号は直接違うエリアのカスタマーセンターに繋がりますの
> で混雑時などにかけることで早く処理できます。
>
> ・ドコモ中央:0120-034-768
> ・ドコモ九州:0120-503-360
> ・ドコモ北陸:0120-231-078
> ・ドコモ北海道:0120-323-466
> ・ドコモ東北:0120-659-360
> ・ドコモ東海:0120-239-360
> ・ドコモ関西:0120-329-360
> ・ドコモ四国:0120-166-360
> ・ドコモ中国:0120-421-360
>
> 【計画停電の時間が郵便番号を打つだけで分かるサイト】
>
> 東京電力・東北電力が発表した計画停電(輪番停電)についての情報を
> 元に、郵便番号または住所から停電時間帯を検索出来ます。
>
> 計画停電.com
> http://keikakuteiden.com/
>
>
>
> 【ソフトバンクモバイルのコールセンター】
>
> 現在、ソフトバンクモバイルの東日本コールセンターが繋がりにくくな
> っています。
>
> 北海道、東北、関東、北陸がこのコールセンターに集中しているため
> 時間がかかったり、音声ガイダンスにすらたどりつかない場合もあり
> ます。
>
> そこで、違うエリアのコールセンターは比較的繋がりやすい状況ですの
> でそちらに電話することをお勧めします。
>
> 東海エリア:0088-241-157
> 関西エリア:0088-242-157
> 中国、四国、九州、沖縄エリア:0088-250-157
>
>
>
> 【日用品で使える災害グッズ】
>
> ・長めの靴下
> 折り返してスリッパ、マフラー、腹巻き(貴重品入れ)、手袋代用、
> 石か小銭をいれて簡易護身具または脱出用ガラス割に使えます
>
> ・サランラップ
> 丈夫な紐、絆創膏、食品保管、携帯や小物防水、汚物の保管など万能
> に使えます。
>
> また、食事の際に食器にサランラップを巻いてから使えば洗う必要も
> なくなります。
>
> ・ポリ袋(大)
> 敷物、手足が出る穴をあけて雨具や防寒に使えます。
>
> ・ペットボトル
> カッターでペットボトルを切ることで簡易食器にできます。
>
> 首の曲がったところ→スプーン
> 横切り→コップ
> たて切り→皿
>
> 子供に使わせる際はライターで炙って角を丸めましょう。
> (口が切れる恐れがあります)
>
> ・持ち運び用ガムテープ
> http://vmconverter.tumblr.com/post/3875221877
>
>
>
> 【支払い関係について】
>
> ・東北関東大震災に伴う移動体通信事業者の利用料金などの支援状況
> http://wirelesswire.jp/News_in_Japan/201103151404.html
>
> ・中電、5市町村の支払期限を延長 県北部地震で特別措置
> http://hiyo.jp/UZ1
>
> ・料金支払期限を1カ月延長=東電
> http://www.jiji.com/jc/c?g=ind_30&k=2011031500463
>
> ・被災地 電気料金の延期や免除
> http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110315/t10014685701000.html
>
> ・震災用途向け無償サーバのリスト
> http://blog.livedoor.jp/koichiise/
>
> ・東北地方太平洋沖地震および長野県北部の地震に伴う支援措置について
> http://hiyo.jp/WZ1
>
>
>
> 【神戸市が1年間無料で仮設住宅提供】
>
> 神戸市が1年間無料で仮設住宅を提供します。
>
> 東北地方太平洋沖地震の被災者への応急仮設住宅の提供
> http://hiyo.jp/XZ1
>
> 敷金・礼金はいらないようですが、光熱費と共益費はいるようです。
>
>
>
> 【福島原発の放射能範囲予測】
> http://sylphys.ddo.jp/upld2nd/news2/src/1300002312013.jpg
>
>
>
> 【放射能よけに使えそうな施設】
>
> 地下街・地下鉄・地下通路などは、シェルターの代わりとして利用する
> ことができます。
>
> 地下深く設置され、厚いコンクリートで覆われ、出入り口にシャッター
> が設置されているなどシェルターに必要な要件を多く備えている施設は
> 多くあります。
>
> ・日比谷共同溝(東京都千代田区・港区)
> ・地下鉄副都心線(渋谷区・港区・豊島区)
> ・首都高速中央環状新宿線(新宿区・豊島区)
> ・PASONA O2(千代田大手町2-2-1 大手町野村ビル地下2F)
> ・日本銀行本店 旧館地下金庫(東京都中央区)
> ・大谷石地下採掘場跡(栃木県宇都宮市)
> ・洞窟観音(群馬県高崎市)
> ・吉見百穴、地下軍需工場跡(埼玉県吉見町)
> ・赤山地下壕跡(千葉県館山市)
> ・筑波大の地下通路(茨城県)
> ・首都圏外郭放水路
>
> ※江戸川河川事務所
> 〒278-06005 千葉県野田市宮崎134
> TEL 04-7125-7311(代)
>

ガス切れの100円ライターで、綿棒に火をつける動画なんて目からウロコですね。
へーって、感じ。
被災地の方はもちろん、黄金伝説の人達にも教えてあげたいですね。

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