台湾選挙の結果が報道されています。
日本の報道はあいかわらずしょうもない話ばかりですが、米英の大臣からの祝福のコメントなども発表されていますね。
今回の題名は、米ポンペイオ国務大臣や英ラーブ外相が台湾の蔡英文総統に送ったメッセージの一部です。
”Congratulations. Dr.Tsai ”
なぜ、わざわざ"Dr."なのでしょうか?
ここにはとても重要なメッセージが込められており、わずかな国としか国交を保てていない台湾の蔡総統にとってもありがたいメッセージなのではないか?と思います。(もちろん、台湾に問題があるのではなく、中華人民共和国の意向により国交を閉じる国が多いのです。)
「中国主導 VS 台湾自主」といった事実上の一騎打ちとなった今回の台湾総統選挙ですが、選挙戦は激しいものでした。
台湾第2の都市である高雄の現職市長「韓国瑜」は、中国共産党をバックにつける有力候補。
この韓氏を800万票対500万票で破ったのが、現職台湾総統の文氏です。(僅差です。)
選挙戦ではありとあらゆる手段が取られ、フェイクニュースが飛び交ったり、多くのChina moneyも飛び交ったことでしょう。
そんなフェイクニュースの一つに、「蔡英文の博士号は学歴詐称である」というものがありました。
冒頭の「Dr.」というのは、そんなフェイクニュースを意識したものでした。
英国留学で博士号を取得した蔡英文氏の選挙戦を、我々は見守っていましたよ、という米英からのメッセージなのでしょう。
今回の総統選は日本にとっても、他人事ではなく、とても影響される問題であるにもかかわらず、あまり日本では話題になっていませんね。
今回の結果は、わざわざ選挙のためだけに地球の裏側に住み働いている台湾人までもが膨大なお金と時間をかけ自国に戻り投票した成果だと言えるでしょう。
選挙当日は、投票所に長い行列ができていたようです。
香港の次は台湾、台湾の次は沖縄、そして日本本土へ、と言われています。(次と言っても、すでに同時侵攻ですが。。。)
21世紀の今、一帯一路を掲げて、自国の膨張を標榜する国家が、すぐ近所にあるというのは本当に災難としか言いようがありません。
今なお、大航海時代を生き続けているような領土拡大政策をとる国家がすぐお隣に存在することを、少なくとも台湾の人達はよく理解しているということですね。
今回の香港の大規模デモは、犯罪人引き渡しについての法案が香港で審議されたことがきっかけでした。
今、日本でも「中国と犯罪人引き渡し条約を結ぼう」という意見が大きくなっています。
かたや、大規模デモになり、かたや、同意推進するような、そんな声が上がる。
どれだけこの日本という国はおめでたいのだろう?と心から心配になります。
推進派の言い分としては、日本で犯罪を犯した者が中国に逃げたら対応ができないから。
そんなことよりも、香港市民が恐怖と感じたのは、中国共産党に犯罪者と指定されたら、中国に送還されてしまうようになること。
今現在も、中国では日本人のビジネスマンや旅行者が公安当局に拘束されています。
その内の何人かは、有罪判決を受け、投獄されています。
本当に彼らは犯罪を犯したのでしょうか?
裁判を通じて、国家に反逆する行為があったという理由で、具体的に何が?は明かされないままスパイとして懲役刑を受けています。
中国では、日本のように三権分立は確立していません。
ましてや、民主主義ではなく、国民の上に司法や行政が立ち、そのさらに最上位に立つものが中国共産党です。
昨年末に中国で可決された暗号法が施行されたのが、今年の1月1日。
今年からは、ハードウェアやソフトウェアを問わず、すべてのパスワードについて、中国共産党が閲覧する権限を持ちます。
ファーウェイを始めとした中国企業のハードウェアやソフトウェアを使用することに恐怖心を覚えます。
中国と日本の間で犯罪人引き渡し条約が締結されたら、いつ通信を傍受され、スパイ容疑をでっちあげられるかもしれません。
そして、中国政府が正式に犯罪人として日本に居住する日本人や中国人を引き渡し要求してくるかもしれないのです。
そんなの日本政府は応じないよ、という声が聞こえてきそうですが、犯罪人引渡条約が締結され、その正式な手順で引き渡し要求されたら、応じないわけにはいかなくなるのです。
国際法や国際条約は国内法よりもより上位に位置します。
日韓基本条約は韓国国内法に影響されない、というのと同じ話です。
なによりも、恐ろしいと思うのは、日本のマスコミは中韓に浸透されつくしているのか、彼らのプロパガンダを流し続けていることです。
ネットを見ていない人達はテレビや新聞の情報を信じている人がいまでも多い。
テレビや新聞で「中国とも犯罪人引き渡し条約を結ばないと、カルロスゴーンのようなことが中国との間でも起きる」と叫びかねません。
そんなまやかしに引っ掛かってはいけません。
僕は今の日本の状況を憂いています。
ぜひ、このような話を一人でも多くの日本人に拡散して欲しいと思うのです。