突然ですが、日本航空(JAL)の株に、買注文を出してみました!
連日、報道されていますね。
日本航空の今後について。
なにやらデイトレーダーが売買しまくっているとか。
出来高が4億株以上で本日の東証一部のトップ。
先週は1日で10億株の出来高を記録した日もあり1銘柄としては過去最高。
完全にマネーゲームとなっています。
しかしね、僕はデイトレードをする為に買い注文を出した訳ではないのね。
と、今日はそんな話です。(すごーく地味です。)
さて、今、日本航空はどんな状態になっているのでしょう?
売上に対する赤字もさることながら、資産に対する債務の超過も物凄い。
なもんで、明日にも会社更生法を申請するとのことで、国家管理下の稲盛氏の元、再生の道を歩むことになるらしい。(社長は代わるみたいだけど。)
会社更生法申請後は、上場廃止となる見込みと見られている。
うーむ。上場廃止ということは自由に株の売買ができなくなるのね。ふむ。
でも、価値が無くなる訳ではないのなら、再建後は金持ちになれるかな?
一株1円で10万株買ったら、、、再建後は億万長者じゃーーー。ふふふ。
億万長者まで行かなくても、株価が100円になるだけで千万長者だ。
なんて、そんな世の中甘くない。
「再建計画には支援機構が第三者割当増資の引き受けによって日航に3千億円を出資するとともに、 既存株式の100%減資を実施することを明記した。」とな?
ほげ?ほげ?漢字ばっかで、いみふー。
今までも100%減資というキーワードは出ていたものの、「日航の場合は個人株主も多く99%減資の道を探ることはできないか?」等という意見も出ていたのよねぇ。。。
ゼロと1はぜんぜん違います。
ゼロは何倍してもゼロ。
1は千倍すれば1000ですから。(あたりまえ)
なんて思っていました。
でも実際には、これも、頓珍漢な話なのでした。
(99%の減資の道を探ることはできないか?と言っていた人は「減資」の意味をわかっていない。)
さて、減資って、どーゆーことなのでしょう?
昔は株式数と資本金が連動していたらしいけど、最近はそれぞれ別途のカウントになっています。←(これ重要。試験に出ます。)
ということで、減資しても株式数は変わらないし総資産額も変わらない。
99%減資すると株式が1/100になるわけですが、株主にとってはまったく影響がないのです。
1000株持っていた人は10株になっちゃう訳だけど、会社の純資産の総額は変わらないので、1株あたりの価値は100倍になる。
よって、99%減資は、株主にとってはまったく痛みがないわけだ。
(昔、堀江モンが株式分割をした逆の話です。)
が、100%減資だけはまったく意味が違う。
現在発行している株式を「全部取得条項付種類株式」という株式に変えて、会社が株式を全部取得する(取り上げる)ことを意味する。
つまり、これこそが、株主責任を問われると言うこと。
株券が紙くずになってしまう。
もとい、今は電子化されているため、紙くずにすらならない。。。
鼻もかめないのだ。(そもそも分厚い紙の株券で鼻をかむ奴はいないが。)
ぐぅ。(ぐぅの音が出てしまった。)
駄目だ、千万長者になる夢は潰えた。10万株の注文を出すのはやめよう。
(そもそも、俺、これっておかしい気がするんだよね。だって会社の持主は株主だとして株主の権利を会社が奪うわけでしょ?話がおかしくね?)
と、いうことで、先程、指値1円で1000株注文してみました。
実際、100%減資って、どんなことされるんだろ?って思って。
知らない間に手持ちの株がゼロになっていると言うこともないだろうし。
なんか、通知とか来るのかな?
通知が来るとしたらどこから来るのだろう?
やっぱ、日本航空から来るのかな?それとも再生機構から来るのか?
証券会社からくるのかな?
それって、どんな文面なんだろ?
そもそも、名義書換しないと来ないんだろうなー。
実は僕は株式は短期売買でしか持ったことがないので、名義変更手続きってしたことがない。
どーやってやるんだろう?
いろんな疑問が浮かびます。
ま、1000円で本でも買ったつもりで日本航空株を買ってみよう!
1000円の本以上に勉強になりそうな気がするのだよ。
明日以降、約定したら後日談を書きますね。
*****************翌日の訂正********************
昨夜の記載ですが、1箇所間違いに気付きました。
下記の文章は間違いがありますね。
> ということで、減資しても株式数は変わらないし
> 総資産額も変わらない。
>
減資すると、総資産額はかわらないけど資本金は減ります。
資本金の項目を繰越損益に振返るだけの話ですので会計上の話でしかありません。
ここで言う減資とは無償減資の話であり、儲かっている会社が行う有償減資だと、資産額は変わってしまいます。
減資によって、株式数は変わる場合もありますが、変わったとしても総資産額は変わりませんので、この無償減資自体では、株主は損も得もしません。
ただ、無償減資に伴い、第三者割当増資などが行われることが多く、株式の希薄化をされることが多いので、その場合は株主責任として不利益をこうむることになります。
というのが100%"未満"の減資の話。
で、先の記事の100%減資の話を読んでいただけると少しはわかりやすいかと。。。